今回は、「お金をもらう仕事」としての創作をすると、その後の作品のクオリティが全然変わるよ、という話です。
成長したいなら、お金をもらって作品をつくろう
まだぼくが出版社につとめていたころ、ある女性の人気ブログ記事をまとめて編集し、1冊の本にしたことがあります。
その本をつくる過程で、とても印象的だったことがあります。
彼女は何回目かの打ち合わせで、
「好き勝手に書いた記事なので、これを本にしてお金をいただいていいのか分かりません」
といっていたんです。
もちろん、ブログの文章をそのまま本にしたのではなく、かなり加筆修正をしてもらいました。
編集者として、
「この一文はどういうことですか?」
「ここにもっとあなたの想いを入れませんか?」
「ここからここまで、同じことを言っているので、削ったほうがいいのでは?」
などと細かい質問と提案をしながらつくったわけです。
その結果、完成した本に収録された文章は、ブログの良さを残しつつ、かなり修正した部分もありました。
で、みなさんに考えていただきたいのは、彼女はその後もブログで文章を書き続けましたが、本を出した頃から、一層おもしろく、クオリティの高い文章を書くようになったんです。
何がいいたいのかというと、彼女は仕事として「お客からお金をもらう創作」を初体験したことによって、クリエイターとしてのステップを1段、のぼったということです。
ぼくはこれまでに何度も、小説家の処女作や、新人イラストレーターにとっての初仕事を依頼しています。
その経験から断言できるんですが、好きで続けていた創作活動で初めてお金をもらったことを機に、多くのクリエイターが大幅に成長するんです。
つまり、新人クリエイターは、「お金をもらう仕事」としての創作を経験すると、それをきっかけに創作物のクオリティが全然変わる、ということ。
こういった理由から、ぼくは新人クリエイターの方々に仕事をする場をなるべく多く提供したいと考えています。
それがぼくの目標です!
アイドルとクリエイターの親和性の高さ
少し話が変わりますが、先日のブログで、「多くの新人クリエイターが活躍できる可能性があるので、アイドルグループをたちあげます」と書きました。
すると、「アイドルとクリエイターの関連がよくわからない」という質問がきました。
「たしかにそうかも……」と思ったので、ここで新人クリエイターの方々に、具体的にどんな仕事を依頼したいのかについて書いていきます。
アイドルとクリエイターって、ムチャクチャ親和性があるんですよ!
たとえば「曲」については想像つきますよね。
ミュージシャンや作曲家、アレンジャーを目指している人に依頼をすることができます。
そして「歌詞」についてちょっと考えているのは、小説家志望、マンガ家志望の方にお願いするのはどうかな、ということ。
「夜に駆ける」が大ヒットしたYOASOBIは、小説を土台にして歌詞を書いています。
そんなふうに、歌詞の原案となるストーリーとして、新人クリエイターの小説やマンガをもとにするんです。
その小説やマンガを起点に、ストーリー性のある歌詞をつくる、というわけです。
アイドルグループが人気が出たら、当然、その楽曲のもととなった小説やマンガにも光があたるでしょう。
また、アイドルで忘れてはいけないのがグッズ!
Tシャツやタオルなどなどのデザインを、イラストを書いている新人クリエイターに頼むことができます。
グッズの展開はとくにいろいろと幅広くできるでしょう。
また、ミュージックビデオを撮影し、編集するときだって、動画クリエイターを目指す人に頼めるし、それ以外にも公式HPや衣装、ライブパンフレット、フライヤーなどなど、新人クリエイターが腕を振るう場はたくさんあるんです!
ほかにも、アイドルグループをたちあげ、活動を続けていく過程で、新人クリエイターのみなさんが活躍できる場面はたくさん出てくるはず!
ぼくがまだ勉強不足なので、そのあたりはもっともっと勉強して経験をつみます!
「あの作品をつくったの、わたしです」
冒頭でも書いたように、アイドルグループをたちあげて、新人クリエイターに初仕事としての場を提供したいんです。
また、みなさんにとって、そうやって初めてやった仕事は、内面もスキルも大きな変化・成長になります。
しかも忘れてならないのは、それがみなさんにとっての「名刺」にもなるということ。
たとえば、本を1冊でも出した人というのは、それだけで「本を出しているんだし、ちゃんとした人なんだな」と、信用度がケタ違いに高くなります。
それと同じように、仕事として何かをつくった人というのは、それだけでクリエイターとしての信用度が格段にアップするんです。
もちろん、その仕事が大きければ大きいほど、信用は高くなり、次の仕事を呼んでくれます。
だから、
「あの作品をつくったの、わたしです」
といえるくらい、アイドルを大きく有名にしなければという責任も感じております!
最後にお知らせ
ということで今回は、アイドルとクリエイターの親和性について話しました。
もし、
「そのアイドルで自分のスキルを試して、仕事をしてみたい」
「よくわからんが、なんとなく興味がある!」
という人は、てて160のライン公式アカウントをご登録いただければと思います。
ほとんどだれも興味なかったら、アイドルをたちあげる意味がないので…。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!