今回は、いま書いている、または書き終わった小説について、誰かに簡単に説明しようというとき、こうすればいいですよ、という話をさせていただきます。
友だちだったり、知人だったりに「趣味は小説を書くことです」とか「いま、小説を書いてるんだ」という話をしたときに、「どんな小説を書いているんですか?」と聞かれることがありますよね。または、どうしても小説を読んでほしい人に向けて、自分の小説の中身をプレゼンしようとしたとき、どうやってあらすじを説明するのがいいか、悩んだことがある人もいると思います。
「あらすじについて詳しく話しすぎると、ネタバレになっちゃう。でも、ざっくりと説明しすぎると、おもしろさがイマイチ伝わらない」こう考えたことがある人、きっと多いはずです。そんなときに試してほしい説明の仕方があります。
「〇〇な主人公が、××をしようとする小説」
この型にあてはめて、あらすじを説明をするという方法です。すごくシンプルですが、これだけで十分伝わります。
〇〇というのは、主人公が抱えている欠点や問題のこと。たとえば、学校一のイケメンに片思い中、とか、家が貧乏で父親が失踪し毎日借金取りがくる、とか、無実の罪で警察に追われている、とかです。
××というのは、先ほどの〇〇を克服したり、解決したりするために、主人公がその小説の中で達成しようとしていることです。たとえば、片思い中の生徒会長に告白して付き合う、とか、ホストになってお金を稼いで家の借金を返す、とか、警察から逃げて真犯人を突き止める、とかです。
この〇〇とか××というのは、私が提唱している「おもしろい小説を書くためのストーリーの型」を読むと、もっと詳しく理解できると思うのでこれくらいの説明にします。詳しく知りたいかたは、ツイッターで「てて160」をフォローするか、下記のURLから5回の無料レッスンを読んでみていただければと思います。
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では「〇〇な主人公が××しようとしている小説」という型で実際に作ってみましょう。
「学校一のイケメン生徒会長に片思いしている主人公が、その生徒会長に告白して付き合おうとする小説」
「家が貧乏で父親が失踪し、毎日家に借金取りが来る主人公が、ホストになってお金を稼ぎまくって、家の借金を返そうとする小説」
「無実の罪で警察に追われている主人公が、警察から逃げて真犯人を突き止めようとする小説」
「自分の留守中に、鬼に家族を殺され、妹を鬼にされてしまった主人公が、鬼を倒して妹の人間に戻そうとする小説」
こんな感じです。ちなみに、今あげた中の最後のたとえは、『鬼滅の刃』ですね。やっぱりこれだけでも、「なんかおもしろそうだなー」と思えてきます。
少なくとも、こうやって作ったあらすじの段階で、なんか普通というか、おもしろくなさそうというか、どこかで聞いた話の二番煎じ感が出てしまっているものは、実際に細かいストーリーを作っても、やっぱりおもしろくならなかったりします。その点は気を付けつつ、あらすじを作ってみてください。
ひとつ大切なことをお伝えします。ネタバレしないためにも、「××する小説」ではなく、「××しようとする小説」としてください。こうすることで、ラストがどうなるかはわかりませんし、まだ実際に小説を書いていない場合なら、こうすることで著者のあなた自身の想像力にもリミットを設けないですみます。
「××する小説」だと、終わりが決まっているので、これから細かいストーリーを想像するときに、その想像力を活かしきれなくなってしまうのです。「ラストはこうだから、途中でこっちに行ったら、ラストが変わっちゃう」みたいになってしまい、それではストーリーを考えていても楽しくなくなってしまう可能性があります。
あと、このように「〇〇が××しようとする小説」というあらすじのパターンは、たくさん考えてみてください。そのあらすじで実際に小説を書くかはおいておいて、考えれば考えるほど、どんどんストーリー力というか、想像力が増していきます。
小説を書くときに、3案しかないあらすじから1つ選んで書くよりも、100案あるあらすじからおもしろそうなのを1つ選んで書くほうが、絶対におもしろいものが書けますよね。これはちょっとした頭の体操代わりにもなると思うので、スキマ時間などひまなときにでもやってみてください。
ということで、今回は、いま書いている、または書き終わった小説について、誰かに簡単に説明しようというとき、こうすればいいですよ、という話をさせていただきました。
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