【意外と知られてないこと】アイデアには価値がない?

小説の書き方入門

 

【小説家を目指す人必聴】アイデアをいかせる人、いかせない人

 

 

さて、今回は「アイデアそれ自体にはあまり価値がないので、思いついたアイデアを大事に温めておくことはやめたほうがいいかもしれません」ということについて、お話しさせていただきます。

このように「アイデアには価値がない」と聞いて、「ええっ!何言ってるんだよ」と驚いた人もいると思います。

たしかに、私自身、小説を読んでいると、とくにミステリー小説とかで「こんなアイデア、絶対に自分には出てこないな」とか思うこともありますし、「もっといいアイデアさえ浮かんできたら、絶対に売れる本の企画が思いつくのに」とか思ったこともあります。

きっとみなさんも、同じように思ったことがあるはずですし、そういう経験を何度もすると、アイデアは素晴らしいもの、アイデアは価値があるもの、だと思えてきます。

でも、考えてほしいのは、アイデアというのは、思いつくだけではそれほど意味がないということ。

思いついただけでは、その人の頭の中にあるだけで、ほかのだれも見ることも、触ることもできません。

だから、それを他人に見えるように、形にしないといけないんです。そうでないアイデアは、そもそもあるのかないのかもわからなくて、まったく評価できないわけです。

つまり、アイデアというのは、アイデアそのものに価値があるのではなくて、それを実現するために行動することに価値がある、ということです。

たまにこういうことあると思うんですが、友だちとかと話しているときに、自分がうまいツッコミとかを言うと、「あー、それ、いま言おうとしてたんだよ」とか、「あー、だれか言うと思った」とか、揚げ足を取るじゃないけど、そういう場面って誰でもあると思います。

これ、私はあまり好きじゃないというか、そんな指摘、全然おもしろくないぞ、と思ってるんですが、それはともかく、ここからわかることがあって、「言おうと思った」と「言った」は全然違うということです。天と地ほどの差があるといっていいでしょう。

アイデアというのも同じで、思いつくのって実はけっこう誰だってできるんです。アイデアを思いつく訓練をすれば、ではありますが。

でも、せっかく思いついたアイデアだって、それを行動して実現させないと、結局だれも認めてくれないし、それでは思いついたことにはならないんです。

ミステリー作家のアガサクリスティが書いた小説に、『アクロイド殺し』という名作があります。ネタバレしないようにいいますが、これは今だに賛否両論ある作品で、とにかくアイデアがむちゃくちゃなんです。

この小説は1920年代に発表されたものなのですが、発売したとき、このアイデアは、きっと自分も考えてたと思った人、結構多いのではないかと思います。

もしかしたら、まだ読んでいない人も、読んでみていただいたら、そうやって「あ、これは考えたことあるぞ」となるかもしれません。

でも、大切なのは、このアイデアを『アクロイド殺し』が最初にやったことです。

これ以降、このアイデアを使ったらすべて、元ネタが『アクロイド殺し』だと思われてしまって、なんなら、このアイデアを使って小説を書いても、元ネタのほうに点が入るだけになってしまいます。

ようするに、アイデアは思いついたらすぐに動かないと、ほかでやられてしまうし、ほかでやられてしまったら、そのアイデアは無価値になってしまう、ということですね。

やっぱり、アイデアを思いついたら、即行動、なんです。

せっかくいいものでも、さっきの例と同じように、先にいったもの、やったものだけが勝つ世界なんです。

 

▼▼▼▼▼

 

それと、アイデアに価値はない、に加えてもう一つ、アイデアに関する誤解を解こうと思います。

それは、まったくオリジナルなアイデアというのは存在しない、ということです。

アイデアは、すべて、何かと何かをかけ合わせたものなんです。

たとえば、少し前に大ヒットした本に『うんこドリル』というのがあります。
テレビでも話題になっていたし、本屋でもかなり大きく展開されていたので、知っている人もいるかもしれません。

これは、小学生向けの問題と、うんこをかけ合わせたドリルです。「うんこ」という小さい子どもが大好きなものを、問題集にかけ合わせるというアイデアは、出版業界内で話題になりました。

この『うんこドリル』というアイデアは、まったくオリジナルなものではないことはわかるんじゃないでしょうか。

うんこも小学生向けの問題も、誰もが知っている、既存のものです。でも、それをかけ合わせたことで、これまでなかったアイデアとなったんです。

もちろん、これも結局は実際に作ったことが大事で、「小学生向けの問題集を作れ。子どもが思わず解きたくなるようなやつで」と言われたら、うんこドリルってちょっと思いつきそうな気もするじゃないですか。

でも、これまでそんなドリルはなかったんです。だから、すごく売れたんです

ということで、まとめに入ると、アイデアは思いついただけでは無価値で、行動しなければ意味がない。それと、アイデアというのは、既存のもの同士をかけ合わせたものであって、まったくのオリジナルなアイデアはない、ということについてお話しさせていただきました。

 

▼▼▼▼▼

もしも、今回の記事を読んで、「もっとおもしろい小説を書けるようになりたい」と思った方は、どうかこちらの記事も読んでみてください。

私が発行しているメールマガジン「おもしろかった!」と絶賛される小説が書けるようになる! 【小説予備校】メールマガジンの一部を掲載しています。

 

「おもしろかった!」と絶賛される小説が書けるようになりたい人へ
今回は、2月1日にリニューアルしたメールマガジンの一部を掲載しちゃいます! もしも読んで気になったかたは、こちらからご登録くださいませ!! 毎週...

 

このメールマガジンを読んでいくと、小説を書く力が飛躍的にアップするのです。

 

ちょっと想像してみてください。

いつも最後まで書き上げられなかったのに、しっかりしたストーリーで最後の「終」まで書き切ったあなたを。

作品をサイトにアップしたら、これまでとはまったく違う評価を数多くもらえているあなたを。

文学賞に応募したら、どんどん上の審査まで進んでいるあなたを。

本屋の「話題の新刊コーナー」に、自分の小説が置かれているのを見つけるあなたを。

けっして夢物語ではありません。

これを実現させるのが、このメルマガです。

初月無料なので、試し読みをして気に入らなければ、解約していただいて全く構いません。

一カ月タダ読みして、考えていた内容と違っていたら辞めてください。

私はこのメルマガから、出版業界・小説界を変えて、出版業界に重くのしかかっている「小説が売れない問題」を解決するつもりです。

そのためには、あなたの力が必要です。

このメルマガ読者の作品から、ベストセラー小説を出すのです。

だまされたと思って、メルマガを購読してみてください。

登録は下記リンクよりどうぞ。

 

小説家になりたい人にピッタリのメルマガ - 株式会社 百六十度
読者から「おもしろかった!」と絶賛される小説が書けるようになります! 小説家になり

 

 

タイトルとURLをコピーしました