10月4日の読書録
『檸檬のころ』(豊島ミホ)より「雪の降る町、春に散る花」
「自分は受験に合格し、春から東京に行く。本来なら楽しみなはずなのに、心が躍らない。理由は、彼が受験に失敗して地元にとどまるため、春から離れ離れになってしまうこと」
こんな「欠点」を抱えている高校三年女子の小説。
この欠点だけで、おもしろさが半分は約束されているようなもの。
『花芯』(瀬戸内寂聴)より「いろ」
顔の左半分がやけどの後でおおわれている30歳年上の女性といろ(情事の相手)の関係になった男の物語。
「欠点」は、その女性と離れたらどんなにせいせいするだろうと思う一方、どうしても離れられないこと。
この小説も、なんかこれだけで想像力が刺激される気がしませんか?
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上記の「欠点」とは、私が発行している「小説予備校メルマガ」のレッスンにある「主人公に設定すべき3つの要素」のうちの一つです。
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