いきなり1冊の編集を任された
今回は、ムチャぶりをされた場合、どうするべきかについて書いています。
先に結論を書くと、「全力で応じる!」。
これに限ります。
理由や、3つあるポイントについて、これから説明をしていきますので、参考にしてみてください。
まずは、私が新人編集者だったころの話から始めますね。
私は新卒時、出版社の入社試験を全部落ちたので、アルバイトで出版業界にもぐりこみました。
最初は編集アシスタントで、雑用が仕事の9割。
自分で企画を立てるなんて夢のまた夢。
ひたすら先輩や上司の指示を受け、動いていました。
数カ月たったころ、いきなり上司に呼びだされ、
この企画、お前に全部任せたから、編集やって
と、ムチャぶりされたんです。
やっと編集アシスタントの業務に慣れてきた時期とはいえ、しょせんは指示待ちのアシスタント。
自分で何をやっていいのかもわからないのに……
そんな私が1人で編集を担当するなんて、絶対にムリだと思いました。
これ、ヤバいことになるんじゃないか……。
とはいえ、上司に言われた以上、引き受ける以外の選択肢はありません。
焦りながらも、先輩や上司といった社内の人はもちろん、社外のデザイナーや印刷所の担当者にも頭を下げながらとにかく教えてもらい、どうにかこうにか1冊、自分の手で作ることができたんです。
もちろん、少なからず編集アシスタントの経験があったことも大きかったと思います。
ですが、上司からムチャぶりを受けて、実際にやってみて感じたことは、
「なんとかなるもんだな」
というものでした。
自分が1冊丸々編集をやるなんて、まだまだ先のことだと思っていたのに。
自分はまだ未熟という思い込み
さて。
私の昔話をしましたが、きっと新人クリエイターのみなさんはこの先、誰かにムチャぶりをされることがあるはず。
いやいや、自分なんかにはとてもできないっす!
と思うかもしれませんが、それでも勇気を出して引き受けてみてほしいんです。
なぜなら、苦労はするでしょうが、とてつもないほどのプラスがあるから。
そのプラスは大きく3つあります。
- 思い込みが取り除ける
- 成長スピードが上がる
- 大きな自信がつく
1から説明していきますね。
【1 思い込みが取り除ける】
人には必ず、思い込みがあります。
新人クリエイターの思い込みで多いのが、
僕にはまだまだスキルが足りない
私はまだクリエイターとして未熟だ
というものでしょう。
実はこの思い込みは、自分ではなかなか消せません。
外部からの力で取り除くしかない。
その思い込みを取り除いてくれるのが、ムチャぶりというわけです。
私の例もそうでしたが、ムチャぶりにこたえて全力で努力し、そのムチャぶりを達成することで、「自分はまだまだ未熟だ」という思い込みを取り除けるのです。
ムチャぶりで一気に成長する
【2 成長スピードが上がる】
なんとなく考えている自分の成長スピードってありませんか?
20歳までにあれをできるようになって、23歳でこんな仕事をする、というような。
私にも昔からずっとあって、予定通りだったり、遅くなったりしています。
ただ、予定より早まることはほぼありません。
やっぱり自分の力は自分がわかっているし、自分で自分の成長を早めることは、かなり難しい。
ですが、ムチャぶりにこたえることで、その成長スピードを早めることができるんです!
自分で自分の成長を早められないけれど、他人はそんなのわかっていない。
だから、これまで以上の限界を超えて努力しないと達成できないことであろうと、あっさりと頼んできます。
それがムチャぶりです。
時にはかなり困難な案件が舞い込んで来ますが、飛躍的に成長するためにも引き受けてみてくださいね。
自信のなさは作品から漏れだしてしまう
【3 大きな自信がつく】
ムチャぶりを受け、1と2を達成することで、
わたしだって、これだけのことがやれるんだ
という大きな自信がつきます。
クリエイターにとって、自信があることは非常に大切。
自信のなさは作品から漏れ出てしまい、相手に伝わってしまうもの。
そんな作品は、相手の心に届きません。
でも、「こんなこと、できるのかな……」と思えるようなムチャぶりにこたえることで、結果的に自信がつくと、その後につくる作品の強度が上がるんです。
自信って本来は少しずつ少しずつ身につけるものですが、ムチャぶりにこたえると、一気につくんです。
ということで、ムチャぶりをされたら絶対に応じたほうがいい理由をお伝えしました。
勇気をもって、「わかりました! やりましょう!」と相手に伝えてください!
私もがんばりますので、おたがいがんばりましょう!
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さて。
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