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今回は、メルマガ内の「キミスイを超えるための挑戦」というコーナーから、先週書いた記事を抜粋します。
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以下、記事になります。
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【モーニング娘。を目指す】
さて。
今回は、「モーニング娘。を目指す」という話をします。
モーニング娘。というのは、知っている方も多いと思いますが、『ASAYAN』という番組から出てきたアイドルグループ。
このテレビ番組で女性歌手オーディションをおこなったのですが、モーニング娘。はその中で落選した人たちを集めて作られたグループで、実はいわゆる「おちこぼれ組」なのです。
グループを組んだとはいえ、プロとしては全然足りないものばかりでした。
なので、厳しいダンスレッスンやボイストレーニングをしたり、合宿で共同生活をしたりして、少しずつアイドルとしてのスキルを身につけさせたわけです。
ここで注目したいのは、その様子を、毎週ASAYANで放映していたこと。
たしかデビューする時も、「●日間で手売りでCD1000枚売ったらデビュー」という企画をおこない、その様子も毎週、番組で取り上げられていました。
メンバーが全国各地のCDショップに行ってどぶ板営業をしたり、イベント会場で握手会をしたり、地元の友人に売ったり、といった具合です。
それをずっと見ていた視聴者は、どうなると思いますか?
「応援」したくなるんです。
「メンバーのAさんがかわいい!」とかもあるとは思いますが、それよりも、がんばって努力している姿を応援したくなってくるんです。
それはまるで、ピアノ発表会の親の気持ち。
無事にデビューが決まり、CDショップにCDが並んだら、やっぱり応援の意味も込めて買ってしまいますし、近くでイベントがあったら、やっぱり行ってしまうんです。
もちろん、曲があまりに酷かったら応援する気も失せてしまうとは思いますが、ものすごく曲が良くてCDを買うというより、やっぱり応援の要素が強いんですね。
想像してほしいのですが、ピアノ発表会の親って、子どもがうまく弾けるかどうかは、二の次だったりするはず。それと同じです。
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時代は違いますが、AKB48も、おそらくこの要素がありました。
今は知りませんが、以前は総選挙なんてやっていましたし。
総選挙で上位に選ばれる子は、外見がかわいいとかではなく、別の要素があったそうです。
たしか、総選挙で連続1位を取った指原さんは、最初は全然上位ではなかったはず。いわゆる神セブンと言われた人にも入っていませんでした。
そんな彼女が、上位に選ばれ始めたときは、
「私みたいなダメなヤツでもがんばれるんだっていうのを、ファンに見せたい」
というようなことを言っていたのを、雑誌で見ました。
そうやってがんばっている姿を見せたことで、ファンが応援したくなり、選挙で上位に入れるようになったわけです。
彼女に限らず、努力している姿を見せることが、総選挙で上位に入る要素の一つになっていたみたいです。
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なんかアイドル論みたいになってしまいましたが、ここからまとめに入っていきます。
初期のモーニング娘。もAKBも、決して完成した状態で私たちの前に現れたわけではありませんでした。
むしろ、かなり未完成であり、余白のある状態でデビューをしています。その状態から、少しずつ成長してレベルアップしていったわけです。
そこで大切なのは、努力をしている姿をお客さんに見せて、レベルアップしていくプロセスを公開していたこと。
昔は、「エンタメというのは完成品を見せること」「努力している姿を見せてはいけない」と言われていました。
湖を泳ぐ白鳥のように、足は必至でバタついていても、水面上は優雅に泳いでいなければ、お客を魅了できませんでしたし、お客もそれを求めていたのです。
でも、ある時期からそれが変わり、「完成品を楽しむエンタメ」とは別に、「未完成品が完成していく様子を一緒に見たり、ときにはお客も協力して完成品に仕立て上げるエンタメ」が広がっていったということです。
これはレストランでたとえると、「フランス料理のフルコースを楽しむ」と、「みんなでバーベキューをして一緒に料理を作って楽しむ」の違いといってもいいと思います。
「味」だけで勝負したら、フランス料理のほうが美味しいといっていいと思いますが、バーべキューでしか味わえない「作る楽しさ」を加えたら、決してバーベキューが劣っているとはいえないはず。
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もうおわかりかもしれませんが、みなさんにこれから目指してほしいのは、モーニング娘。型の作家です。バーベキューです。
というよりも、「小説を書くという【好きなこと】でお金を稼いで生活をしたい」と考えている人は、圧倒的にこちらのほうが生活しやすいといっていいと思います。
残念ながら、これからの出版業界では、小説を出版して、その印税だけで食べていくのは、ほぼ無理です。
ただし、モーニング娘。型の作家なら、その可能性は十分残されています。
こっちは「新しい、未来の作家スタイル」といっていいはず。
本の印税で稼ぐのではなく、別の部分で稼ぐ。けれど、小説を書くという「好きなこと」で稼ぐ。決して、「平日は嫌いなことをして稼いで、土日は好きなことをする」ではありません。
なんだかわかりづらい書き方ですが、このスタイルです。
これに関する具体的なことやその方法は、次回で提案していきます。
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記事の抜粋は以上になります。
今週号ではこの続きから「小説を書くという好きなことを仕事にするためのヒント」を書いています。
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そちらに関しては、下記の記事をご覧くださいませ。