「時間をかけてつくる」は間違い
今回の結論を先にお伝えすると、「アイデアは温めてはいけない」というものです。
今日伝えたいことは、この一言ですんでしまったんですが、短い文章なので読んでみてください。
とくに、新人クリエイターで、作品に対して、
良い作品にしたいから、時間をかけて作ろう
と思ったことのあるかたは、目からウロコのはず。
さて。
なにかの本で読んだのですが、こんな実験があったそうです。
クリエイターたちを2グループに分けます。
グループAには、
「1つだけでいいので、クオリティの高い作品をつくってください」
と。
グループBには、
「クオリティは問わないので、たくさん作品をつくってください」
とそれぞれ伝え、作品をつくってもらいました。
そうやって完成した作品を、実験のことを何も知らないイベントで、オークション形式で販売したところ、グループBのほうが高い値段で売れたそうです。
この結果、おどろきませんでしたか? 私はおどろきました!
この実験から分かることは、時間をかけてクオリティの高い作品を1つつくるより、とにかくたくさんつくったほうが、結果的にクオリティの高い作品がつくれた、ということ。
つくってつくって、つくりまくれ!
たまに、
いいアイデアが浮かんだから、それを磨いて磨いて、最高の作品にします
なんていう人がいます。
とくに新人クリエイターに多いといってもいいでしょう。
でも、先ほどの実験を振り返ってみてください。
温めておいたアイデアでクオリティの高い作品を仕上げるより、同じ時間を使って次から次へとたくさんの作品を完成させたほうが、結果的にクオリティの高い作品を生み出せるのです。
そのためには、アイデアを温めているヒマなんてありません。
とにかくつくって、つくって、つくりまくるんです!
それに、アイデアを磨いてクオリティの高い作品にすると、「自己否定」につながってしまうことすらあります。
魂を込めた作品が見てもらえないと…
たとえば、あなたがある日、みんなが「おお!」と言ってくれそうなアイデアを思いつき、それを10日間かけて書いては消してを繰り返し、140文字にまとめ、ツイートしたとします。
そんな魂込めたツイートが、だれからも「いいね」もRTもされずスルーされてしまったらどうでしょうか?
あんなに時間もエネルギーもかけたのに、だれからも認められないなんて、わたしはダメな人間なんだ・・・
と思ってしまう可能性があります。
ツイッターであればまだ傷は浅いかもしれませんが、これがイラスト、小説、音楽、動画だったらどうでしょう?
もうやめてやる~!
なんて思ってしまうかもしれませんよね。
そうやって自己否定をしてしまい、実はその創作分野に才能があるのに、アイデアを温めすぎてしまったことが原因で辞めてしまう人というのが、少なくないと思っています。
新人のうちは量より質を
一方、同じようにいいアイデアを思いついて、3分でそれを140文字にまとめてツイートしたら?
RTも「いいね」もされずにスルーされても、そこまでダメージはなくないですか?
自己否定にはつながらず、ちょっと落ち込んでも、「まあ、次にいこう」とすぐに立ち直れるはず。
しかも、最初の例では10日間かけていますが、こっちはたったの3分。
また別のツイートをたくさんすることだって可能ですよね。
そうやって毎日何個もツイートしていて、5日目に思いついたアイデアをツイートしたら、100RTされるかもしれません。
結局、アイデアを温めないでたくさんの量を出すことが、そんな素敵な未来にもつながるんです。
ということで今回は、「アイデアは温めてはいけない」というお話しでした。
「量質転化」なんていいますが、とくに新人のうちは量より質を意識したほうがいいといえます。
参考にしていただければと!
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さて。
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