プロットを先に作ったほうが、おもしろい作品が書ける理由とは?

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こんにちは。
今日は「プロット作りを嫌がる人へ」というテーマです。

 

小説を書いている人の悩みとしてよくあげられるのが、「ストーリーがうまくつながらず、最後まで書けない」というもの。

そんな悩みを解消する一番の方法が、最初にプロットを完成させること

だから私は、小説初心者の人にはとくに、「原稿を書き始める前に、プロットを完成させましょう!」とお伝えしています。

本当の本当に、最初にプロットを作るだけで、結果は全然違ってきますよ!

 

プロットを作ることのメリット・デメリット


プロットを作ることの「メリット」としては、

・ストーリーの全体像が見える
・伏線がはりやすい
・ストーリーで足りていない部分がわかる
・途中まで原稿を書いて、「やっぱりイチから書き直し」になりづらい
・おもしろいかどうかの判断がつきやすい
・「ストーリーをどこで終わらせていいかわからない」とならない


などがあげられますね。

逆に「デメリット」としては、

1:ストーリーがわかっているので、原稿を書く楽しみが半減してしまう
2:原稿を書きながら先の展開を考えられない

主にこの2つがあげられます。

 

このメリット・デメリットからもわかる通り、プロットを先に完成させることはメリットだらけです。

なので、プロットを書かない選択はないと思うのですが、このデメリットについて、少し違和感があるので、書かせていただきます。

 

まずデメリット1「ストーリーがわかっているので、原稿を書く楽しみが半減してしまう」について。

大前提として、「なぜ小説を書くのか?」を考えてみてください。


「書くのが楽しいから」

「自分が楽しむため」


こんな理由で小説を書くという人も多くいると思います。

もちろんそういう人も全然アリです!
趣味として書くのなら、自分が楽しければそれでいいのです。

ただし、このサイトで何かを学ぼうと思っている人は、きっと「誰かを楽しませるため」に小説を書くはずです。

時間をかけて書いた以上は、誰かに読んでもらいたいし、「おもしろい!」という感想がほしいですよね。

だとしたら、作者自身がストーリーの展開がわかっていたところで、それはたいしたことではないのではないでしょうか。
あなたが小説を書く目的は、「誰かを楽しませて、喜ばせるため」なのですから。


とはいえ、プロットを先に作るとしても、十分楽しむことはできます。
これについては、最後に説明しますね。


つづいてデメリット2「原稿を書きながら先の展開を考えられない」について。

小説を書く作業を分解すると、大きく2つに分けられます。

「A 先のストーリー展開を考える」「B 今、頭の中に映っている映像を文字にする」の2つです。

「原稿を書きながら先の展開を考られない」という人は、小説を書くことは、この2つを同時にやることだと思いこんでいます。

けれど、この2つはまったく別モノです。
頭の使い方や、アイデアの出し方が異なるのです。

だから、とくに小説初心者に関しては、この2つを分けて考えないと、おもしろい小説は書けるようになりません。


にもかかわらず、ほとんどの作家志望者(実はプロ作家でもこう思っている人は多い)は、この2つを同じ「小説を書く作業」と思ってしまっているため、一言でいえば「効率が悪い」執筆作業となっているわけです。

もうお分かりですよね。
プロットを作るのは「作業A」であり、原稿を書くのは「作業B」です。
先にプロットを完成させるということは、つまり、最初にAに専念して、それからBに専念するということなのです。

先にプロットを完成させることは、脳にもいい?


先ほど、「プロットを先に作っても小説執筆は楽しめる」と書きましたが、想像してみてください。

「ストーリー展開を考える作業A」をしている最中、ワクワクしますよね?

「頭の中の映像を描写する作業B」をしていても、やっぱり楽しいですよね?


AとBを同時にするよりも、むしろ、AとBをバラバラにしたほうが、よりいいアイデアが浮かんでくるし、よりいい描写が書けそうではありませんか?

そうです!

脳は、2つの作業を同時にするよりも、1つの作業に集中するほうが、フルで働いてくれるのです。

 

プロットを先に完成させることのメリットをいくつかあげましたが、結局のところ、一番のメリットは、

「プロットを先に作ったほうが、おもしろい作品が書ける」

これに尽きます。

 

最後にひとつ注意を。

プロットを先に完成させたからといって、そのプロット通りに書かないといけない、というわけではありません。

きっと原稿を書きながら、もっといいストーリー展開がフッと思い浮かんでくることがあるでしょう。

そうなったら、どうするか。

また、プロットを作りなおせばいいのです。

その思い浮かんだ展開を採用した場合、ラストはどうなるのか。
矛盾はないのか。
元々考えていた展開よりも、本当におもしろいのか。

これらはやっぱり、プロットがあるから判断できるのです。


もしもプロットを作っていなかったら、どうなるでしょうか?

思い浮かんだ展開を「いいアイデアだ! おもしろくなるぞ!」と、次から次へとどんどん取り入れていくでしょう。


その結果……。


矛盾だらけになったり、伏線を回収していなかったり、ラストまでたどり着かなかったりしてしまう
のです。

最悪の場合、イチから書き直しとなってしまいます。

きっと、思い当たる人もいることでしょう。

そうならないためにも、やっぱりプロットを先につくることを私はオススメします。

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