どん底に落ちた歯科医
今回は、自分は今、どん底や崖っぷちにいると思っている人に読んでほしい話です。
読み終えたらきっと、一歩前に踏み出せるように変われると思います。
さて。
以前、ある歯科医の先生の取材をしたことがあります。
その先生が経営するクリニックは、その地域では1番の大きさ。
歯科医院はコンビニよりも数が多いと言われていて、患者を集めるのも大変らしいですが、そんな状況でも圧倒的な結果を出しています。
その先生いわく、2代目なので苦労知らずで育ったけれど、親のクリニックを継いだらどんどん経営状態が悪化していき、お金にも困るようになったそう。
ついにはスタッフのボーナスさえ払えなくなってしまい、自分の愛車を売ったお金をボーナス代にあてたとか。
その頃は、すべての原因を人や環境のせいにしていたそうです。
「こんな地方にクリニックがあるから、患者がやってこないんだ」
「スタッフの能力が低くて、私の思ったように動いてくれない」
一人、また一人とスタッフは辞めていき、患者も減り続け、その先生はとことんどん底に落ちて、死ぬことすら考えました。
人は簡単には変われない
そんなときに、
「クリニックを立て直すために、あらゆる手は尽くした。でも何も変わらない。もうダメなのか……。いや、私自身は何も変わっていない。もう最後だ。自分自身を変えよう」
それでクリニックが上向かなければ、閉院するつもりだったそうです。
先生は、そこから考えうる限りの手を尽くし、自分自身を徹底的に変えました。
その作業はかなり辛く苦しいものでしたが、その結果、クリニックの売り上げはV字回復し、今では地域でナンバーワンのクリニックになったのです。
みなさんは、この話からどんなことを考えましたか?
もちろん、ここまで追いつめられる前に自分を変えられたら最高です。
どん底に落ちる前、たとえばクリニック2代目を継いだ時点で自分を変えられたなら、ここまでひどいことにはきっとなっていないでしょう。
でも、自分を変えるというのは、よっぽどのきっかけがなければ、なかなかうまくいきません。
そんなに簡単に自分を変えられるなら、私たちはもっと想像通りの人生を歩めているわけですから。
もう一つ、ある編集者の話をさせてください。
編集者に向いていないと告げられた
その編集者は、契約社員として1年間働いた出版社をやめるとき、上司から、
「君の仕事っぷりを見てきたけど、編集者に向いていないな。違う仕事を選んだほうがいい」
と言われてしまいました。
その上司は、何十万部というベストセラーを何冊も出している編集者です。
そんな人に、「編集者に不向きだ、別の仕事につけ」と告げられたのですから、そりゃすごく落ち込みますよね。
「おれ、編集者の才能ないんだし、もう辞めようかな……」
しばらくそんなふうに悩み、どん底に落ちていたのです。
彼はその後、その上司から指摘されたり、怒られたりしたことを細かく思い返し、自分はいったい何がダメだったのかを徹底的に反省しました。
編集者になる夢をあきらめず、これまでの自分にケリをつけ、変わろうとしたんです。
次に入った出版社では、それまでとはまったく違う次元で、真剣に仕事に取組みました。
それから数年後、彼が担当した本はいくつかの賞を受賞し、10万部を超えるベストセラーになりました。
彼もどん底を経験しましたが、そこから自分を徹底的に変え、どん底からはい上がったのです。
どん底こそ、変わるチャンス
歯科医の先生も、編集者も、一度はどん底まで落ちています。
ただ、そこであきらめたりせず、どん底をきっかけに自分のことを省みて、何かに気づき、そこから自分を変えたんです。
その結果、努力が花開き、大きな結果も残しているといえます。
人生、何が起こるのかはわかりません。
いつ、何があってどん底に落ちるか、想像もつきません。
だれだって、どん底に落ちて辛い経験なんてしたくないですよね。
でも、どん底は変わるチャンスともいえます。
もしも今、「自分はどん底に落ちていて、これまで経験したことのない底辺をさまよっている」と思っている人がいたら、「どん底こそチャンスだ」と言い聞かせてください。
そして、そこから変わる努力をしてみるんです。
そうやって生まれ変わったあなたは、絶対に強くなっていますし、すぐに結果も残せるはず。
がんばってください。
ということで今回は、「どん底こそ、変わるチャンスだ」という話でした。
新人クリエイターの方も、どん底に落ちることはあるはず。
というより、99%のクリエイターはどん底を経験するでしょう。
そんなときに思い出していただければうれしいです。
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