苦手があるクリエイターは失格?
突然ですが、質問です。
「クリエイターとして活躍するためには、苦手なことがあったらダメ。
だから、苦手なことをなくすために、苦手分野に時間とエネルギーを注ぎ込んでがんばったほうがいい。
こういう考えに対して、賛成ですか? 反対ですか?」
3秒で考えてみてください!
ブログでこう言われても、きっと考えませんよね。ぼくも同じで、やっぱり考えません。
ということで、今日のブログの結論を先にお話しします。
「クリエイターとして活躍したいなら、苦手分野は苦手なまま放置して、得意分野にすべての時間とエネルギーを集中して投資しましょう」
というものです。
さて。先ほどの質問に対して、おそらく多くの人が「賛成」と答えたのでは?
その理由として大きく2種類あるはず。
1つは、
「なんでもこなせるクリエイターにならないと、お客さんからのリクエストにこたえられないから、苦手分野なんてあったらダメでしょ!」
もう1つは、
「苦手なことがあっても、努力したらかならず克服できるから、がんばってやるしかないんだよ!」
こんなふうに考えた人が多いと思います。
でも、どちらもクリエイターを目指すなら間違っています。
なぜ間違っているのか、説明していきますね。
だれもが苦手をもっている
まず1つめについて。
たしかにプロのクリエイターって、なんでもできる天才みたいなイメージがありますよね。
それに、苦手分野があるというと、それだけでダメなクリエイターに見られてしまう気がしちゃいますよね。
ですが、それらはカン違いです。
ハッキリいいますが、なんでもこなせるクリエイター、すべてがパーフェクトのクリエイターなんて、いません。
どの一流クリエイターも、得意分野では圧倒的な作品を創作していますが、同時に苦手分野もあるんです。
その分野は、一切手を出さないようにしているだけです。
あるクリエイターにとっての苦手分野は、別のクリエイターにとっては得意分野。
それぞれのクリエイターが、自分の得意分野で創作をすればいいだけのこと。
パクチー嫌いはパクチー専門家になる必要ナシ
つづいて2つめ。
多くの人が信じ込んでしまっているんですが……。
苦手分野をいくら努力しても、そこそこのレベルまでしか伸びません。
苦手なものって、そもそも自分に適していないから苦手なんです。
たとえば、パクチーが苦手な人は、どれだけがんばってパクチーを克服しようとしても、
「どうにか食べられるようにはなったけど、率先して食べたくはないかな」
という程度までしかなれません。
パクチーが大好きなパクチー専門家にはなれないでしょう。
何がいいたいのかというと、専門家になるには、得意分野に時間とエネルギーを注ぎ込んで伸ばすしかないんです。
これはクリエイターも同じ。
みなさんがクリエイターとして活躍したいなら、苦手分野は苦手なまま放置して、得意分野にすべての時間とエネルギーを投入してください。
通知表の1を許さない学校教育の悪
ここまで、クリエイターが苦手分野を克服することに対する間違いを指摘しました。
おそらく、まだ納得しきれていない人もいると思います。
それは、みなさんが悪いのではありません。
これまで受けてきた学校教育に原因があるんです。
みなさんが受けてきた学校教育を思い出してみてください。
得意教科をさらに伸ばすのではなく、苦手な教科をなくすように教えられてきたのではありませんか。
通知表で5を取った教科をさらに伸ばすのではなく、1や2を取った教科をなんとかして3にしようとするのが学校教育です。
学校とは、平均的な大人を作り出して社会に出すのが目的なので、それでとくに問題ありません。
ですが残念なことに、クリエイターは平均的な大人がなれるものではありません。
クリエイターというのは、ある教科は1や2でも、ただ1つの教科だけが5、いや通知表では計測できないくらいのレベルになっていれば、それで一流になれるんです。
なので、苦手分野がいくらあろうとも、得意なことを見つけて、それを磨いていくことで、クリエイターとして活躍できるということ。
苦手なこと、不得意なことは、ガンガン放置して、その分の時間とエネルギーを、あなたの得意なことに集中させてください。
ということで今回は、「クリエイターとして活躍したいなら、得意分野にすべての時間とエネルギーを投資しましょう」という話でした。
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