今回のテーマは「おもしろさ、うまさってなんだ?」です。
最初に結論を書いてしまうと、「自分なりの『おもしろい』『うまい』の基準をハッキリさせよう」ということ。
「おもしろい小説を書きたい!」「もっとイラストがうまくなりたい!」と考えている新人クリエイターに向けた記事です。
さて。
みなさんは、
「あなたはいったい、どんな作品をつくりたいの?」
と質問されたら、どう答えますか?
以前、小説家のタマゴの方々にこんな質問をしたことがあり、その答えをざっくりまとめると、「おもしろい小説」や「感動的な小説」、それに「うまい小説」を書きたい、といった具合でした。
これは小説に限らないでしょう。
イラストも漫画も音楽もデザインも、その答えをまとめるとだいたい「おもしろい」「感動的」「うまい」作品だと思います。
でも、ここで一つ、考えてほしいことがあります。
そもそも、「おもしろい」「感動的」「うまい」というのは、どんなものでしょうか?
「おもしろい小説を書いてやる!」
「うまいイラストを描きたいんだ!」
といっても、実際どんな小説がおもしろくて、どんなイラストがうまいのかというのは、ハッキリと区切れないし、その定義も人それぞれ。
たとえば、一口に「おもしろい小説」といっても、「ストーリー」「描写」「セリフ」「ラストシーン」「オリジナリティ」「キャラクター」「売れ具合」などなど、そのおもしろさの基準は無数にあるんです。
もちろん「うまいイラスト」だって、「細かさ」「キャラの表情」「リアリティ」「独自性」など、うまいの基準が無数にあります。
それなのに、「おもしろい小説を書くぞ」「うまいイラストを描けるようになりたい」「感動的なマンガを描きたい」といった目標を設定したらどうでしょう?
その目標自体がぼやけていてハッキリしていないので、どの道を進んでいいのかわからなくなってしまいます。
そんな状態でスキルをいくら身につけても、自分がなりたい「おもしろい」「感動的」「うまい」にはたどりつけませんし、目標も達成できません。
では、いったい何をすればいいのでしょうか?
まずやるべきことは、自分が目指している「おもしろい小説」「うまいイラスト」などの基準をハッキリとさせること。
そこで大切なのは、なんとなく頭の中で考えるだけではなく、きちんと言語化して、ノートでもスマホのメモでもいいので、きちんと文字にして残すことです。
言語化して文字にせず、頭の中でイメージするだけでは、以前と変わりありません。
ぼやけたままです。
言語化して文字に残すことではじめて、自分の中での基準がハッキリと明確になるんです。
そして、その基準が細かければ細かいほど、あなたがこれから何をすればいいか、どんなスキルを身につければいいかも、ハッキリと見えてくるでしょう。
それに加えて、「おもしろい」「うまい」の基準が明確になると、他人の作品に嫉妬することも少なくなります。
「あいつ、デビューが決まってうらやましいなあ。でも、ボクの目指す『うまい小説』とは違うから、ボクはボクの進むべき道を進もう」
という具合に、他人は他人、自分は自分だと思えるようになるんです。
▼▼▼▼▼
ということで今回は、「おもしろさ、うまさってなんだ?」をキーワードにお届けしました。
最後にお知らせです。
ライン公式アカウントを作りました。
今回の記事がおもしろいと思ったかたはぜひ!
今後こちらだけの有益な情報も発信予定です。
よろしければ登録してください!
んじゃまた!