ぼくが出版社で編集者をやっていたころ、小説家のタマゴのかたから、
「プロの小説家になるために大切なことを教えてください。わたしは何が足りないのでしょうか?」
と質問されたことがあります。
そのかたは、けっこう長い間、自分の小説が本になることを夢見て小説を書いているんですが、なかなか陽の目を見られず、モチベーションもちょっと下がり気味でした。
なので、大切なことはいくつもあるんですが、
「あきらめないで、ねばること!」
とそのかたにはお伝えし、なぜねばることが大切なのかもお話ししました。
ということで今回は、その小説家のタマゴにお伝えしたような話をしつつ、プロになれない人に足りていないことを解説していきます。
あきらめるのはまだ早い!
さて。
小説でも、イラストでも、マンガでも、音楽でも、自分の持っている技術を全力で注ぎ込んでつくった作品を公開しても、だれからの反応もなかったら空しくなるもの。
また、同じく自信のある作品を賞に応募しても、全然いいところまでいかなかったら、やっぱり空しくなりますよね。
こんなことは、創作活動をしていたらよくあることです。
一度や二度だったら、「よし! 次こそ!」なんて自分を奮い立たせることができるでしょう。
でも、何度トライしても同じだと、次第にモチベーションは下がりだし、ついには「もうあきらめ時なのかも……」なんて考えてしまうかもしれません。
たしかに、それだけ時間とエネルギーを注いでも、結果が伴わなければ、そんなふうに考えてしまっても不思議はありません。
ぼくも、今でこそツイートやブログを書けば、それなりに読んでもらえるようになりましたが、少し前までは全然反応ナシだったので、その気持ちは痛いほどわかるんです
ですが、あきらめるのはまだまだ早い!

今、活躍しているプロのクリエイターだって、創作を始めてわずか数か月、数年でその状態になれたわけではありません。
フォロワーが何万人もいるクリエイターだって、アカウントを開設したらいきなり何万フォロワーがついたわけでもありません。
そんなはずがないんです!
みな、地道にあきらめず、活動を続けた結果、今の状態にたどりついたんです。
その点を多くの人が忘れて、「あの人うらやましいなあ。それに比べて自分は……」なんて思ってしまうんです。
人気クリエイターのかたと比較するのもおこがましいですが、ぼくに関していうと、2022年8月から平日は毎日ブログを書いて、最初は閲覧者2ケタいかない日もありましたが、今はコンスタントに3ケタの人に見てもらえるようになりました!
あと1メートルで金を発掘できたのに…
こんな話があります。
19世紀のアメリカやオーストラリアで、鉱山から多くの金が発掘され、それを目当てに多くの人が鉱山に押し寄せました。
いわゆるゴールドラッシュです。
そのころ、ある人が金脈を探し当て、そこで金をたくさん発掘しました。
しばらくするとそこからは金が出なくなり、その人はもう少し奥まで、もう少しだけ、と掘っていたのですが、ついに掘るのをやめ、採掘の道具を別の人に売り払ったのです。
その道具を買った人が、その場所をあと1メートルくらい掘ると、そこに金脈があり、彼は数百万ドルを儲けたそうです。
この話から何を学びますか?
そうです。せっかくの努力があともうちょっとで実っていたのに、あきらめてしまったことで水の泡となってしまったんです。
ぎゃくにいえば、もうちょっと、あとほんのちょっとの努力で、その努力が実る可能性だってあるんです!
みなさんでいえば、次の応募で最優秀賞を受賞したり、次の作品がバズったり、次のツイートでフォロワーが爆増したり…。
そうやってプロへの道が一気に拓ける可能性がないとは言い切れません。
それなのに、せっかくここまでやったのにあきらめてしまうなんて、あまりにももったいない!
目標達成は、もう目の前かもしれないんです!
結局、ねばり続けた人の夢がかなう
もちろん、次に応募してもやっぱりダメだったり、次につくった作品も誰からも反応がないことだってあるでしょう。
努力が報われる保証なんてできません。
どうなるかなんて、だれにもわかりません。
ゴールドラッシュの話だって、もしあと1メートル掘ったら金が見つかるとわかっていたら、誰だってあきらめずに掘り続けられます。
でも、今活躍しているプロのクリエイターはみんな、「ここまでやったらうまくいく」なんて保証がない状態でも、努力し続けたんです。
あきらめずに掘り続けたんです!
そうやって、ねばり続けた人だけが、プロになれる!
だからプロになりたい人は、あきらめずにねばり続けなければならないんです。
それがプロになるために大切な条件であり、プロになれる人となれない人の違いです。
最後にお知らせ
ということで今回は、プロになれない人に足りないことを解説しました。
とはいえみなさんは、こうやってブログを読んでがんばろうと考えるくらいモチベーションが高い人たちなので、それを続けていればきっとプロへの道が拓けると思います!
最後にお知らせです。
昨年、「アイドルグループをたちあげる」という話をしました。
くわしくは下の記事を読んでいただきたいのですが、みなさん新人クリエイターが仕事をする第一歩目となる場にします。

もし興味があるという方がいましたら、まずはてて160のライン公式アカウントをご登録いただけ
ればと思います。
今日のブログを読んでモチベーションが上がって、「よし! やってやるぞ!」なんて気になっている人がいたら、ぜひ!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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