今回の結論を最初にいうと、
「モチベーションが高くても、締め切りがないと、創作活動はなかなかうまくいかない」
というものです。
これまで締め切りを設定したことのない人は、この記事を読んで、ぜひ試してみてください!
たったこれだけ!? というくらい簡単ですが、効果抜群ですよ!
特別賞受賞者が原稿を送ってこなかった理由
さて。ぼくが以前つとめていた出版社では、文学賞を主催していました。
そこで特別賞を受賞した人の担当になったことがあります。
特別賞というのは、受賞作を出版するのではなく、今後、良い原稿ができあがったら前向きに出版を考えていく、というもの。
「あなたに期待してます!」という形ですね。
ですのでぼくはその人に、
「いい作品ができたら読ませてくださいね! 楽しみにしてます!」
とお伝えしたわけです。
その後、数カ月たっても原稿は送られてきませんでした。
その人は「本を出すのが夢です!」と話していたし、モチベーションも高かったので、すぐに送って来るかなと思っていたのですが。
問答無用で締め切りを決めてみる
その人にちょっと様子を聞いてみると、「いろいろ忙しくて……」とモニョモニョいろんなことを話していましたが、ようするにやる気が起きなくて、あまり小説を書けず、納得いく作品が完成できなかったとのこと。
「このままだと納得いく作品ができないまま、袋小路にはまってしまうかも」
そこで、
「では締め切りをつくりましょう! ●月●日までに書き上げて、かならず送ってください! 途中まででも、完成度に納得がいかなくてもかまいません!」
とお伝えしました。
ただ締め切りを設定しただけですが、この人はどうなったと思いますか?
もちろん、締め切りの日にはちゃんと最後まで書き上げた原稿が届きました!
この話からいえることは、締め切りを作ることの大切さです。
特別賞を受賞したことで、出版という夢に向かって一歩近づけて、モチベーションだって高いはずなのに、締め切りがないとなかなかやる気も起きないし、創作活動もはかどらないんです。
まして、夢に近づいている実感もない人なら、なおさらでしょう。
だからこそ、もしも「やるきが出ない……」と創作活動を続けられなくなりそうなときこそ、問答無用で自分自身に締め切りを課してみてください。
それだけできっと、締め切り日に向かって作品づくりに取り掛かれるようになるはず!
締め切りは、周囲に宣言すると効果倍増!
このようにいうと、
「いやいや、甘いな! 自分で自分に締め切りをつくっても、そんな効果はないし、守らないよ!」
と反論する人もいるかもしれません。
たしかに、自分で決めた締め切りを破ったところで、だれも何も言ってきません。
「それではやる気は出ないし、創作もはかどらない」という人もいるでしょう。
時間を守れない人が、家の時計を10分進めてそれに合わせて行動しようとしても、10分進んでいることが分かっているから意味がないようなものですね。
ぼくもそのタイプなので、わかります!
なのでそういう人は、締め切りを設定したら、家族友人知人に「●月●日までに作品を送るんだ」と話したり、ツイッターで締め切りをつぶやいたりして、自分以外の人にも締め切りを宣言してみましょう。
すると不思議なことに、
「あ、言っちゃった……。もう後に引けないし、その日までに提出しないとマズい! 恥をかく!」
と思い始めて、その締め切り日を守ろうと行動し始めるものなんです!
最初にもいいましたが、あとはもうダマされたと思って試してみてください! 効果絶大ですよ!
最後にお知らせ
ということで今回は、「モチベーションが高くても、締め切りがないと、創作活動はなかなかうまくいかないから気を付けましょう」という話でした。
ちなみに、出版業界って締め切りを破るのが美徳というか、前提になっているイメージがありますが、案外ほとんどの人は守ります!
破る人は、どんどん仕事がなくなっていきますよ!
締め切りを破っても許されるのは、作品のクオリティで全員を黙らせられる大御所くらいかなと。
さて、最後にお知らせです。
昨年、「アイドルグループをたちあげる」という話をしました。
くわしくは下の記事を読んでいただきたいのですが、みなさん新人クリエイターが仕事をする第一歩目となる場にします。
もし興味があるという方がいましたら、まずはてて160のライン公式アカウントをご登録いただければと思います。
今日のブログを読んでモチベーションが上がって、「よし! やってやるぞ!」なんて気になっている人がいたら、ぜひ!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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