以前、出版社で編集者をやっていたころ、小説家のタマゴに、
「小説の書き方の入門書とか、ストーリーやキャラの作り方本をたくさん読んでいます。でも、それぞれ違うことが書かれていて、軽くパニックになることも…。どれを信じればいいんですかね?」
と質問されました。
ということで今回は、「スキルの磨き方は、いろんな人のやり方を入手して、自分に合うかどうか、とにかく試してみるしかない」という話になります。
ちなみに質問に対してぼくは、
「そういう方法論って、あなたの性格とか今の状況がすごく関係あって、人によって向き不向きのやり方がある。だから、いろいろ試して、ピッタリくるのを選ぶのがいいですよ!」
と答えました。
万人が成功するやり方なんて存在しない
もうこれが結論なんですが、なぜこう回答したのか、その理由をお伝えしますね。
だれかがやって成功したやり方というのは、すごく参考になるのは間違いない。
少なくともその人は、そのやり方で大きな結果を残したわけですから、それを否定することはできないでしょう。
けれど一方で、そのやり方をすれば万人が100%うまくいくはずがない、というのも間違いないこと。
「じゃあ、いったいどうすればいいんだよ?」と思いますよね。
結局のところ、スキルの磨き方にしても何にしても、その方法が自分にも合うかどうかなんて、ある程度の数を試してみないとわからないんです。
一見すると遠回りかもしれませんが、これが唯一の道といってもいいでしょう。
成功方法には、相反する意見がある
ぼくは20年近く編集者をやっていますが、その中で数多くのビジネス書を編集してきました。
ビジネス書には、簡単にいえば「どうすれば、今以上の仕事ができるようになるか」が書かれていて、有名クリエイターが書く創作論と似たようなところがあります。
そんなビジネス書でもやっぱり、著者によって、主張していることがバラバラで、ときに相反する場合さえあるんです。
たとえば、ある人は「メモは必ずとれ。人は絶対に忘れる」という一方、またある人は「メモは不要。忘れてしまうことは、重要じゃない」と主張します。
見事に正反対ですね。
また、「1つのことに集中しろ」という人もいれば、「やりたいことは全部やれ」という人もいます。
両方知ったら、迷っちゃいますよね!
これはビジネス書に限らず、健康本でも似たようなもの。
「健康のために朝・昼・夜の3食をちゃんと食べなさい」という人もいれば、「腸を休めるために1日1~2食にしなさい」という人もいるんです。
こういったことからもわかるように、結局は、「成功するための方法は、人によって違う」といえます。
これは当然、クリエイターの創作論だって同じこと。
「最初は1作に集中して、その1作のクオリティを上げよう」という人もいれば、「最初はとにかく量をこなそう。クオリティは二の次だ」という人もいます。
また、「新人のうちは、徹底的にマネをしよう」という人もいれば、「最初は好きなものを好きなように創作しよう」という人もいるんです。
こんなふうに、人によっていうことが相反していたら、そりゃ、
「どれを信じればいいんだ~~?」
と叫びたくもなりますよね。
結局は、いろいろ試すしかない
結局のところ、ぼくがここで書いていることだって、しょせんは1つの主張にすぎません。
まったく反対のことをいう人もいますが、それでいいんです。
意見はたくさんあるべきだし、ある人にとってはぼくの創作論がマッチしていて、ある人にとっては反対の意見がマッチしているはず。
(とはいえ、「お前の意見、おかしいぞ」とケンカ腰のツイートで絡んでくる人は、さりげなくミュートしてます~笑)
なので、ぼくからいえることは、最初から盲信的に1つのやり方に固執したり、スキルの磨き方に関する情報を一切入手しないで我流を押し通すことはNG。
そうではなく、たとえば小説の書き方でいえば、数冊読んで、そこに書かれていたことをいくつも試してみてから、自分に合ったものを選ぶことをオススメします。
最後にお知らせ
ということで今回は、創作論は千差万別だから、いろいろ試してみよう、という話でした。
最後にお知らせです。
昨年、「アイドルグループをたちあげる」という話をしました。
もし興味があるという方がいましたら、まずはてて160のライン公式アカウントをご登録いただければと思います。
今日のブログを読んでモチベーションが上がって、「よし! やってやるぞ!」なんて気になっている人がいたら、ぜひ!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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