今回は「大きな目標、小さな一歩」というテーマです。
出版社につとめて編集者をやっていたころ、ある小説家のタマゴとの新年会で、今年の目標を質問しました。
「今年の目標は決めたんですか?」
「今年こそ、月に1本、長編を書き上げます!」
「おー! 大きな目標っすね! となると、1日どれくらい書くんですか?」
「毎日、最低でも2000文字は書きますよ!」
「すごい! ちなみに今は、1日平均何文字くらい書いてます?」
「平日は書かないで、週末にまとめて2000文字くらいです」
「……だとすると、ちょっとムリでは? 最初はもっと文字数少ないほうがいいかと……」
「いやいや今、すごくやる気になってるんで、大丈夫です! 明日からやりますよ!」
翌週、早々と「毎日2000文字」の目標は達成不可となりました……。
やる気があっても続かないものは続かない
大きな目標を立てることは、けっして悪くありません。
それによってモチベーションもアップします。
でも、その目標を達成するために大きな負担を自分にかけても、ほぼ実行できませんし、その結果、目標もあきらめることになってしまうでしょう。
どんなにやる気があっても、できないことはできないんです。
なぜなら、人間はそんなに簡単に変われないし、続けることも容易ではないないから。
やる気だって、そんなに長い間は続かない!
何かがあってやる気がわいてきて、「自分もやれる!」と大きな目標を設定し、「明日から●●するぞ!」と決めるけど、全然続かず、元通りの生活に戻る……。
ぼくも含めて、みなさんきっと、何度もこんな挫折を経験しているはず。
そのことを忘れて、やる気がわき上がるとまた、同じように自分を過信してしまうんです。
もちろんぼくも、何度も自分を過信して、同じ失敗をしてます(笑)!
最初のハードルはとにかく小さく低く!
きっと、
「たしかにわたしもそんな経験あるけど、じゃあどうすればいいの?」
と思った人がいるのではないでしょうか。
目標を達成したいなら、最初に自分に課すハードルは「とにかく小さく低く」してください。
今の自分でも、ムリなくやれそうな所からスタートしましょう!
そして、そこから少しずつ高いハードルに置き換えていくんです。
自分が今の段階で続けられていることの「プラス1センチ」くらいのハードルで、最初はいいんです!
たとえば、「今は、平日は書かず、週末に2000文字ペース」なら、週末を2500文字ペースに増やしたり、平日毎日「5分」だけ執筆をすることから始めてみたり。
ほかにも、たとえば「今は、毎日創作時間を30分確保している」クリエイター志望者が、毎日の創作時間を2時間に増やしたいなら、いきなり最初から2時間にするのではなく、「30分を40分に増やす」ところから始めるとか。
そして40分に慣れてきたら、次は50分、1時間、と増やしていくイメージです。
こうやって、徐々に徐々にハードルを上げて、目標へと近づけていくんです。
大きな目標ほど、急がば回れ!
創作活動と無関係のことで考えたほうが、客観的に見れるかもしれませんね。
たとえば、これまでランニングをしていなかった人が、健康とダイエットのために「毎朝、1時間早く起きて3キロ走る」という目標を定めても、ほぼ失敗するのは間違いないですよね。
あまりにも今の生活と違いすぎて、最初からハードルが高すぎるからです。
でも、「まずは5分だけ早起きして、家の周りを5分歩く」、「1駅前で降りて、家まで歩く」、「土日だけ朝、近所を10分歩く」など、今すでにやれていることを少しだけ変えてみるところからスタートしたらどうでしょう?
これくらいなら、なんとなくできそうな気がしてきませんか?
クリエイターの創作活動も同じことなんです。
大きな目標を立てて、「絶対に達成したい!」と思えば思うほど、最初からハードルを高くしがちです。
でも、「急がば回れ」なんていうように、最初はほんの少し変化させるだけ。
そこから少しずつ変化を大きくしていってください。
これが大きな目標を最速で達成する方法です!
最後にお知らせ
ということで今回は、「大きな目標、小さな一歩」という話をしました。
目標を立てるときの参考にしてみてください!
最後にお知らせです。
昨年、「アイドルグループをたちあげる」という話をしました。
もし興味があるという方がいましたら、まずはてて160のライン公式アカウントをご登録いただければと思います。
今日のブログを読んでモチベーションが上がって、「よし! やってやるぞ!」なんて気になっている人がいたら、ぜひ!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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