今回は「スキルも大切だけど、スキルがすべてじゃないよね」というテーマです。
スキルばかりを磨いても…
出版社で小説の編集者をしていたころ、小説家のタマゴから、
「小説の書き方本を何冊も読んでいるんですが、読めば読むほど、自分はまだまだヘタクソだから、もっと本を読んでスキルを磨かないとマズイって思っちゃいます……」
と相談されたことがあります。
それに対してぼくは、
「スキルももちろん大切。でも、創作でもっと大切なのは、あなた自身を出すことですよ。このままだとスキルの奴隷になっちゃいますよ」
とお伝えしました。
ということで今回の記事は、
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スキル不足に悩んでいる
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作品づくりより、インプットに時間をあてている
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今よりおもしろい作品をつくりたい
などに思い当たる人は、きっと参考になるはず! 最後まで読んでみてください!
とお願いしつつ、時間のない人のために結論を先にいってしまうと、
「スキル磨きも大切だけど、スキルばかりを磨いても、作品にあなたらしさが出ていなかったら、せっかく作品をつくっても好きになってもらえない」
ということ。
ただし、絶対にカン違いしてほしくないのですが、
「なるほど、自分らしさが大事なんだな! だったらもうスキルなんて無視して、自由きままに創作をしよう」
というのは間違いです。
スキルは不要だなんて1ミリもいっていませんので、ご注意を!
話すプロ・アナウンサーのラジオ番組は人気が高い?
さて。
どうして、スキルばかり磨いても好きになってもらえないのでしょうか。
なぜなら、ぼくらはスキルや技術にひかれて好きになるわけではないからです。
これ、すごく当たり前のことなのですが、意外に抜け落ちてしまいがちなので。
たとえば、ラジオ番組で考えてみましょう。
ラジオというのは、音声だけでリスナーを楽しませるもの。
そして、話すスキルを身につけている「話のプロ」といえば、アナウンサーですよね。
となると、もしもぼくらがスキルや技術にひかれるのであれば、アナウンサーのやっているラジオ番組というのは、大勢のリスナーを獲得して人気番組になっているはずです。
たしかに、アナウンサーがやっていて人気のある番組もありますが、それほどでもない番組がほとんどです。
そもそも、アナウンサーがメインの番組自体、あまり存在していないといえるでしょう。
存在していないということは、やっても人気が出なくてすぐに終わってしまったか、過去の経験から人気が出ないことが分かっているため、やらないか。
いずれにしても、話すスキルはトップレベルのアナウンサーでも、人気のある番組をつくれるわけではない、ということがわかります。
スキル+自分らしさ=人気番組
とはいえ先述したとおり、アナウンサーがやっていて人気のある番組もあります。
では、そんな番組は、人気のない番組と比べて、いったい何が違うのでしょうか?
その違いこそが、「自分らしさを出しているかどうか」というわけです。
たとえば、TBSの安住紳一郎アナの「日曜天国」や、元アナの赤江珠緒さんのラジオ「たまむすび」は人気番組といえます。
お二人ともにアナウンサーですから、話すスキルはもちろんあるわけです。
ですが、そのスキル以上に、その人らしさがしっかりと出ていておもしろい番組になっているから、大勢に愛される番組となっているんです。
お二人とも、いろんな技術を駆使して話をしながら、さらに自分らしさを表現しているんです。
ここに、アナウンサーがやっているけど人気がない番組と人気がある番組の決定的な違いがあるといえます。
今回の記事のまとめに入ります。
スキル磨きは永遠に続きますが、だからこそ今から「自分らしさ」を出していかないかぎり、スキル磨きの奴隷になってしまうので、お気をつけて!
最後にお知らせ
ということで今回は「スキルも大切だけど、スキルがすべてではない」という話をしました。
最後にお知らせです。
昨年、「アイドルグループをたちあげる」という話をしました。
くわしくは下の記事を読んでいただきたいのですが、みなさん新人クリエイターが仕事をする第一歩目となる場にします。
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今日のブログを読んでモチベーションが上がって、「よし! やってやるぞ!」なんて気になっている人がいたら、ぜひ!
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