今回は「クリエイター志望者は『ムチ』を使おう」というテーマです。
昨日の記事は、「アメとムチ」の「アメ」のほうをうまく使って夢に近づこう、という話でした。
かなり人気のある記事で、多くの人に読まれました!(ハートは2つだけど(笑))
そして今回は、アメではなく、「ムチ」を使って夢をかなえよう、という話です。
自分の意思だけでは、誘惑に勝てない
さて。
古代ギリシャ文学の最高傑作と呼ばれる「オディッセイア」という物語をご存じでしょうか?
タイトルは知らなくても、「セイレーン」という名前は聞いたことがあるかもしれませんね。
「オディッセイア」のあらすじを簡単に説明すると、主人公・オデュッセウスが、神々の陰謀によるさまざまな困難を乗り越えながら、10年という長い歳月をかけ、故郷のイタケーに戻っていくという冒険談です。
その冒険の途中に出てくる怪物がセイレーン。
セイレーンは、美しい歌声で航行中の船員たちを誘惑し、船を難破させます。

そこで主人公・オデュッセウスは、その誘惑に負けないために、船員には耳栓をさせ、自分を船の先端にロープで固く縛りつけさせ、
「俺が歌に惑わされているうちは、耳栓を外さず、船を進ませろ。俺が落ち着いたら、もう歌声が聞こえないということだから、耳栓を外せ」
と指示をして、無事にセイレーンの誘惑を通過できた、というわけです。
彼は、「誘惑には自分の意思だけではとうてい勝てない」と思い、自分を固くしばりつけたんです。
締め切りを守るために作家がとった行動
今の話を頭に置いていただきつつ、もう1つ。
フランスの作家で、『レ・ミゼラブル』の作者ヴィクトル・ユーゴーの逸話です。
ユーゴーは、社交が大好きでそっちが忙しく、小説を書き上げるのをひたすら先延ばししていました。
こういう作家さん、昔からいたんですね(笑)
そんな彼が、出版社から指定された締め切りを守るためにとった、驚きの行動があります。
すべての服をタンスにしまってカギをかけ、外出できない状態をつくったのです。
そうやって小説を書きあげ、無事に締め切りを守ったそう!
全裸で名作を執筆している大作家……イメージすると、おもしろいですね(笑)。
この2つの話には、共通している点があります。
それは、「誘惑には自分の意思では勝てない」と自覚していて、「その誘惑を断ち切るため、自分で自分に厳しい制約をつくっている」という点です。
もうおわかりかもしれませんが、「ムチを使って夢をかなえる」とは、「自分で自分に約束事を設定し、そのムチの力で誘惑に打ち勝つ」という方法です!
ぼくらは自分でつくった締め切りなら守れる!
このようにいうと、
「それって、自分で締め切りを設定したりすることでしょ。でも、おれは自分に甘いから、そんなのすぐに破っちゃう。だから、自分で約束事を決めてもムダ」
と考えるかもしれませんね。
そんな人にぜひ知ってほしい研究結果が!
ある学校のクラスを2つに分け、Aグループはレポート提出日を学校が指定します。
一方Bグループは、生徒に自主的に提出日を決めさせます。
「俺は8月15日に」「わたしは7月31日に」といった感じです。
きっとみなさん、
「学校が締め切りを決めたAグループのほうが、ちゃんと期日も守るし、レポートの中身もちゃんとしてそう」
と思いますよね。
でも実際は、Bグループのほうが期日を守り、しかもレポートの間違いも少なかったそうです!
驚きませんか? ぼくはこの研究結果、けっこうショックでした!
この研究からいえることは、「自分で自分に厳しい約束事を設定するのは、非常に有効な方法だ」ということ。
ムチが向かない人とは?
もちろん、
「ぼくはただただ楽しく創作したいだけだから、約束事とかつくりたくない」
「締め切りがあると、なんか楽しくなくなりそう……」
という人には、ムチを使うことはオススメしません。
ムチが向かない人もいますので。
ですが、
「プロのクリエイターになるためなら、きつくてもいい。それより成功したい!」
「やらないとならないことがあるけど、ずっと先延ばししている」
というようなクリエイター志望者は、試してみてください!
ムチの効果、非常に高いですよ!
ということで今回は、「クリエイター志望者は『ムチ』を使おう」という話でした。
最後にお知らせ
最後にお知らせです。
昨年、「アイドルグループをたちあげる」という話をしました。

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