以前、出版社で小説の編集者をやっていたころ、サイトに投稿している小説家志望の人に、
「書き上げた作品を投稿したことって、ツイッターでどれくらいつぶやけばいいんですかね? 今は、投稿したときにつぶやくだけなんですが」
と聞かれました。
今回の記事は、このように「はて? 自作の宣伝は、どれくらいやるのがいいんだろうか?」と疑問をもったことのあるクリエイター志望者に向けて書きます。
ちなみに、上の質問に対するぼくの答えは、
「多くの人に作品を届けたいなら、もっともっと宣伝したほうがいいですよ。もし、必死に宣伝するのが恥ずかしいとか思ってるなら、見栄やプライドはゴミ箱に捨てちゃいましょう」
でした。
とくに、恥ずかしがって作品をPRしたがらないクリエイター志望者に、伝えたいことが3つあります。
①1回つぶやくくらいでは、届かない!
伝えたいことの1つめは「1回つぶやくくらいでは、届かない」です。
とくにツイッターで顕著なことですが、タイムラインってどんどん更新されて、つぶやきは次から次へと流れていきますよね。
まるで、高速道路を猛スピードで車が走り抜けていくように。
そんな中で、たった1回「作品を書きました! 見てください!」とつぶやいたとしても、ほかの人の目にはなかなか止まりません。
つぶやいたその瞬間にツイッターを見ていない限りは、なかなか気づいてもらえない!
なので、多数の人につぶやきに気づいてもらい、つくった作品をきちんと届けるためには、何度も何度もつぶやく必要があるわけです。
せっかく書いた小説、つくった作品を多くの人に届けたいですよね?
だとしたら、何度もつぶやいて宣伝して、作品が届く確率を上げるしかないということ。
たった1回のつぶやきでは届かないんです!
②あなたは有名作家ではない!
伝えたいことの2つめは「あなたは有名作家ではない」ということ。
村上春樹さんや伊坂幸太郎さん、宮部みゆきさんのような大作家なら、SNSをやらなくても、すでに周囲が注目していますし、ほかの人たちがどんどん宣伝してくれるので、勝手に作品が広まっていくでしょう。
みなさんがそんな有名作家なら、です。
でも、99.9%の人は、そうではないはず!
残念なんですが、ぼくも含めた99.9%の人は、その動向をだれからも注目されていません。残念ながら!
そんな人が、「自作を読んでほしい」「見てほしい」「注目してほしい」というのなら、何度も何度も繰り返し、手を変え品を変え宣伝するしかありません。
そうやってようやく、作品を公開したことを知ってもらえるんです。
ようするに、地道にコツコツと宣伝し続けるのみ!
③まだ必死になれていないのでは?
伝えたいことの3つめは「まだ必死になれていないのでは?」です。
記事の冒頭のようなことをいうクリエイター志望者に、
「もっとたくさんつぶやいて、宣伝したほうがいいですよ」
というと、
「でも、宣伝しすぎると、『あいつ、必死だな~』と思われそうで、恥ずかしい……」
という人もいます。
すごくわかります!
たしかにぼく自身、以前、
「お願いします! チケットを買ってください!」
と大声を張り上げて繁華街の大通りでチケットを売っているお笑い芸人のタマゴを見て、
「必死だな~。売れてないんだな~」
なんて思ったこともあります。すみませんでした!
ですが、当時のぼくみたいなヤツのことを気にしていては、いつまでたっても多数の人に届けられません。
周囲にどう思われようと、あなたの作品が多くの人の届くなら、それでいいのではないでしょうか。

結局、周囲の目を気にしているうちは、まだ必死になれていないんです。
「作品を届ける」という優先順位が下位にあって、見栄やプライドのほうが上位にある。
そんなふうに考えているうちは、せっかくつくった作品は大勢に届かないでしょう。
では、「必死になる」とは?
たとえば、あなたの乗った船が故障して沈没しそうなとき、近くを船が通りかかったら、大声で「助けてーー!!」と叫びますよね?
「恥ずかしいし、カッコ悪いし、相手に迷惑だろうから、叫ぶのやめよう」なんて考えませんよね?
必死だからです。命がかかっているからです!
このときは、見栄やプライドより、自分の命が優先順位の上位に来ている状態だといえます。
これと同じで、本当に目指していることがあるなら、それが優先事項となり、恥ずかしいとか、周囲の目とかは優先順位の下位となって、全然気にならなくなるはずです。
必死になるって、そういうことだと思います!
最後にお知らせ
ということで今回は、「恥ずかしがって作品をPRしたがらないクリエイター志望者に、伝えたいことが3つある!」という話でした。
最後にお知らせです。
昨年、「アイドルグループをたちあげる」という話をしました。

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