作品の完成度が50点でもOKな3つの理由とは?

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公開できるレベルの完成品を最初から目指さない

「プロの小説家って、編集者に最初に見せる原稿がすでに99%完成品で、あとは誤字脱字を直したら出版できるんでしょ」

って思っていませんか?

 

元編集者として断言します。

まったくそんなことはございません!

 

これはベストセラーを何冊も出している大御所作家先生だろうが、まだ2作目の新人小説家だろうが変わりません。

 

もちろん、

「この先の展開がまったく思いつかないけど、ひとまず送っておくね」

とストーリーの途中で送るということではなく(こういう場合もありますが)、基本的には冒頭からラストの1行までしっかりと書いてあります。

 

 

ですが、そこからさらに何度も何度も改稿を重ね、そうやって細部に至るまで完成度を高めていき、ようやく出版に至っているわけです。

 

覚えてほしいのは、いきなり公開できるレベルの原稿を書き始めているわけではないということ。

最初は50点くらいの完成度を目指し、一度完成させる。

 

そこから60点、70点、80点、90点、100点になるように何度も修正を繰り返し、そしていよいよ公開という流れなのです。

 

これは小説家に限りません。

すべてのクリエイターに共通していえることです!

 

「2行書いては3行消す」の繰り返し

では、なぜ最初は50点くらいの完成度を目指すのか。

そこには3つのポイントがあります。

 

・ポイント1 「最後まで仕上げるため」

 

最初から100点満点の完成品を目指して創作すると、どうなるでしょうか。

小説なら「2行書いては3行消す」の繰り返しになってしまい、なかなか先に進みません。

 

マンガだって音楽だってイラストだって動画だって同じでしょう。

細部のアラが目立って、そこの修正ばかりに時間と意識が取られてしまい、いつまでたっても完成しないのです。

そういった事態にならないために、最初の段階では50点の完成度を目指して、最後まで仕上げるのです。

 

 

クリエイターとして致命傷「リタイア癖」

 

・ポイント2 「リタイア癖がついてしまう」

リタイア癖とは、作品を最後まで仕上げずに途中で投げ出し、またその作品も途中で投げ出し、というのを繰り返した結果、いつまでたっても最後まで仕上げられなくなってしまうという症状のこと。

最初から50点ではなく100点の完成度を目指して、細部に至るまでクオリティの追求を続けていると、その結果、途中で挫折する可能性が高い。

 

そしてまた新しい作品に取り掛かり、それもやっぱり挫折……。

これを繰り返すことで、「リタイア癖」がついてしまいます。

 

リタイア癖がつくと、クリエイターとして致命的。

未完成の作品はあなたの作品としてカウントされず、つまりクリエイターとして認められないのです。

 

最初は50点の完成度であってもいいのです。

とにかく最後まで仕上げてください!

 

直せば直すほどクオリティがアップ!

ポイント3 「修正の時間がとれない」

 

まだクリエイター見習いのうちは締め切りがないのですが、でも、プロになったら締め切りが必ずあります。

そうなったときのことを考えてみてください。

 

最初から100点を目指して作品を創り、仮に最後まで仕上がったとしましょう。

その作品が100点の完成品かというと、実はそうでもないんです。

やっぱり細部の修正が必要になってくるんです。

 

 

でも、最初の時点で時間をかけすぎてしまい、修正する時間が確保できなくなってしまいます。

結局、最初に100点を目指すと、直すための時間が足りなくなってしまい、結果、クオリティの低いものになってしまうのです。

 

はっきりいいますが、直せば直すほどクオリティは上がります。

直しに費やす時間と完成度は、比例するのです。

 

だから、直しに多く時間を確保するためにも、最初は50点でいいので完成させてください。

 

このような3つの理由から、50点くらいの完成を目指して創作に取り掛かることをオススメしています。

 

ということで今回の結論を一言でいうと、

最初のハードルは低くていいんです!

さて。

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