【得意ワザが見つかる質問】
<最近、イラッとした出来事はありましたか? どんなことですか?>
「無意識にやれること」が得意なこと
「自分の得意なことってなんだろう?」
「わたしに合っているやり方って、どんなの?」
こんなふうに悩んだことのある人、多いと思います。
自分の得意ワザがわからないと、大勢を魅了できる作品はつくれず、クリエイターにもなかなかなれません。
そんな人でも、今回の記事を読むと、あなたに適したやり方、隠れていた得意ワザが見つかります。
30秒でOKなので、最初の質問を考えてみてください。
さて。
まず、「得意なこと」「合っているやり方」とはいったい何でしょうか?
それは、「無意識に自然とやれている」こと。
みなさんも経験あるはずです。
自分にとってはすごく苦手なことなのに、友人はそれをラクラクとやっていたり、またはその反対だったり。
「〇〇ちゃんすごいね! わたしにはとてもできない」
「えっ! こんなのカンタンじゃん。誰だってできるでしょ」
「なにいってるの? ムチャクチャ難しいよ!」
「そうなのかなあ……」
恥ずかしながらぼくは不器用なので、針の穴に糸を通すのにすごく時間がかかります。
できる人ってすごくあっさりと糸を通しちゃいますよね。
とはいえ、そのことを相手に指摘しても、当人にとっては当たり前なので、むしろ
「どうしてこんなカンタンなことができないの?」
といわれてしまうくらいです。
こんなふうに、あなたが「いつも~~している」「気づけば~~している」といったように、自然となんの無理もせずに、むしろ無意識にやれていることこそ、あなたの「得意なこと」なのです。
オンチは練習してもプロにはなれない
これを自覚しているのと自覚していないのとでは、創作物にも大きな影響が出てきます。
なぜでしょうか。
それは、得意なことは無理なくできるため、努力をすることもカンタンだから。
努力しやすいとどうなるかというと、スキルを伸ばしやすいんです。
また告白しちゃいますが、僕はオンチです。
そんな僕が、がんばって歌の練習をしたところで、そんなにうまくはなりません。
音程が人並みに取れるようになるのが限界でしょうし、そのレベルに達するまでも時間がかなりかかってしまう。
でも、もともと歌がうまい人というのは、音程を取ることなんて簡単に、あっさりとやりとげてしまうもの(うらやましい……)。
そんな人が、ボイトレに通って努力をしたら、鬼に金棒! もっともっと上手になれます。
カラオケ大会に出たら、いい成績が残せるかもしれません。
しかも、歌がうまい人で歌が嫌いなんて、なかなかありえないから、歌うのが楽しくてしょうがないはず。
だから、ますます歌が好きになるし、うまくなるし、うまくなったらもっと好きになるし……というように、好循環が待っているわけです。
「音程が取れる程度」と「大会でいい成績が残せる」のどちらが歌手に近いかといえば、考えるまでもありませんよね。
いまは歌手で例えましたが、クリエイターだって同じこと。
イラストだろうと、マンガだろうと、小説だろうと、音楽だろうと、そこそこのレベルの人なんて、たくさんいるんです。
日本一とまではいかなくても、ある程度のレベルまで達しないと、クリエイターとして仕事をしていくことはできません。
仕事をしていくくらいのレベルになるには、得意なことを見つけて、そこを重点的に伸ばす必要があるということです。
得意ワザは自分だと分からない
「得意なことをもっと伸ばす必要性はわかりました。でも、わたしはいったい何が得意なのか、よくわかりません」
たしかに得意を見つけるのは難しい。
歌がうまい下手というのは、みんなでカラオケに行ったりすれば、
「あ、俺下手なんだ」
「わたし、みんなよりうまいなあ」
と、すぐに自覚できるものですが、これはむしろ珍しいこと。
得意なことって、自分ではなかなか見つからないし、自覚もできないんです。
その理由は、最初に書いたように、得意なことは無意識に自然とやれてしまうし、他の人と比べる機会がそれほどないからです。
だからこそ、自分の得意なことが見つけられると、それだけでもすごく有利になれます。
自分の得意ワザを見つけられていない人よりも、クリエイターに近づけているといえます。
あなたの得意ワザ、見つけたくなってきましたか?
ここで最初の質問に戻って考えてみてください。
<最近、イラッとした出来事はありましたか? どんなことですか?>
他人の不得意は、あなたの得意
あなたのイライラした出来事を思い出してください。
「友人のラインの返信が遅い」
「静かにしないといけない空間なのに、うるさい人がいる」
「前の人がくわえタバコをしながら歩いている」
日常生活を送っていたら、きっと何個もイラっとする出来事に出くわすはず。
そもそも、イラっとするのはなぜでしょうか?
それは、自分はあっさりとカンタンにやれるのに、他人がまったくできないから、なのです。
おわかりのように、そこに「他人は不得意で、自分は得意なこと」が隠れているということ。
ちなみに僕はというと、電車から降りようとするときに、ドア付近で立ち止まっていて降りるのにジャマになる人間がいると、すごくイラっとします。舌打ちしたくなるくらい。
「周りを見てよ。ジャマだから一回降りて」
ここに何が隠れているのかというと、「周りを冷静に見ることができる」ということ。
つまり僕の得意ワザは、俯瞰的に状況を観察することだといえます。
みなさんもこんなふうに、自分の得意なことを探してみてください。
得意なこと、自分に合っていることは、何個あってもいいでしょう。
なので今後、イラっとしたときに、
「あれ、わたしはいま、なんでイラっとしたんだろう。ここに自分の得意があるかもしれない」
と考えてみるのも良いと思います。
すると、自分の得意が見つかるかもしれないし、しかもイライラも鎮めることができるという一石二鳥です!
ということで、あなたの隠れている得意なことは見つかりましたか?
繰り返しますが、得意なことが見つかれば、それを磨くことでクリエイターに近づくことができます。
得意なことを見つけない限りは、楽しくもないし、苦手だし、疲れるし、といった仕事から抜けだすことはなかなか難しいでしょう。
好きを仕事にして、クリエイターとして生きていくためにも、時間をかけて何度もトライをして、いくつかの得意なことを見つけ出してください!
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