(今回の記事を音声で話しています。こちらもぜひ!)
今回は、「好きなことを書く」と「好きなように書く」を誤解すると、大変なことになってしまいます、ということについてです。
以前、こんなツイートをしました。
「小説家のタマゴこそ、もっと好きなことを書いたほうがいいですよ」って話をよくするんですが、なぜか「好きなように書こう!」と誤解する人が出てきます。「好きなことを書く」と「好きなように書く」は3文字しか違ってないけど、全然違うんで!
「小説家のタマゴこそ、もっと好きなことを書いたほうがいいですよ」って話をよくするんですが、なぜか「好きなように書こう!」と誤解する人が出てきます。「好きなことを書く」と「好きなように書く」は3文字しか違ってないけど、全然違うんで!
— てて160/「小説予備校」の講師 (@produced_by_ti) February 18, 2022
このツイートについて要望があったので、もう少し詳しく書いていきますね。
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まず、「好きなことを書く」と「好きなように書く」の両者の違いを考えてみたいと思います。
「好きなことを書く」というのは、大前提として「好きなこと」があるわけですよね。
では、なぜその好きなことを「書く」のか。
それは、「相手に伝えたいから」だと言えます。
となると、「好きなことを書く」とは、「自分が誰かに伝えたいことを、伝わるように書くこと」が目的となります。
もしも自分の好きなことが相手に伝わらなければ、その目的は果たせません。
ようするに「好きなことを書く」とは、「相手本位」な行為といっていいでしょう。
一方、「好きなように書く」というのは、筆のおもむくままに書けばいいので、相手に伝わる必要はありません。
こちらは「自分本位」といえる行為で、だれかに見せることを前提としていないという意味で、日記と同じだといえます。
ここまでをまとめると、「好きなことを書く」は相手本位で、「好きなように書く」は自分本位なのだといえます。
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もう少し考えをすすめていきましょう。
「好きなように」自分本位に書いていく文章は、独りよがりになってしまいがちです。
日記であれば全然かまわないのですが、そこには「もっとおもしろく書こう」「より伝わるように書こう」という意思は皆無です。
けれど「好きなことを」相手本位に書く文章は、独りよがりにはなりません。
「自分の好きなことをもっと知ってほしい。分かってほしい。理解してほしい」と考えて書かれた文章は、得てして熱のこもった文章になります。
私たちはそんな熱に吸い寄せられるので、その文章は大勢の人を魅了します。
もちろん、「もっと知ってほしい」と思いながら文章を書いた先には、「こうしたらもっと伝わるかな」といった工夫にもつながります。
これは言い方を変えると、「好きなことを書かない限り、みんな読んでくれないし、文章力もアップしない」ともなるわけです。
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たまに、「好きなことを書いてもだれも読んでくれないから、好き嫌いにかかわらず、流行っていることを小説に書かないといけないんだ」という意見を目にします。
「流行していることを書くのが好き」なら別にいいのですが、たいして興味がないことをいくら小説にしたとしても、やっぱり読まれないし、文章力もアップしないし、もちろんおもしろい小説にもなりません。
ですので、その点は注意していただければと思います。
このように書くと、「好きなことを相手に伝わるように書きたいけど、具体的になにをすればいいの?」と思った人もいるかもしれません。
具体的にすべきことはいくつもありますが、そのうちの一つは「ストーリーの型」を身につけることでしょう。
「ストーリーの型?」と思った人は、下記の「【無料】1週間で小説家のタマゴが急成長するレッスン」を読んでみてください。
これこそ、自分の小説をたくさんの人に読んでほしいと思っている方が、最初に読むべき教材だと自負しています。
ということで今回は、「好きなことを書く」と「好きなように書く」の違いについて、説明をしました。
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1日目――長編小説を書きたくても、まずは短編小説から書き始めよう!
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