今回は、「クリエイターをあきらめずに、生き残るための3つの戦略」について解説していきます。
結論をいうと、「オンリー1かつ、ナンバー1になるしかない!」となります。
「本気の本気でクリエイターとして仕事をしてやるぞ!」
という熱い想いを抱いている方はもちろん、
「競争したりせず、うまく他のクリエイターよりもいい仕事できないかな」
と考えている方も、ぜひ読んでみてください!
気づきがあるはず。
「世界に一つだけの花」は間違い?
先日、『はずれ者が進化をつくる~生き物をめぐる個性の秘密~』(稲垣栄洋・ちくまプリマ―新書)という本を読みました。
そこには、生き物の生存戦略が書かれていたのですが、読みながら、
「これは、クリエイターが活躍するためにどう考えていけばいいか、ということにも通じるぞ」
と感じたわけです。
たとえば、以下のようなことが描かれていました。
「世界に一つだけの花」という曲の歌詞に描かれていて話題にもなった「ナンバー1にならなくていい もともと特別なオンリー1」というフレーズ。
あの歌詞は、「ナンバー1にならないと意味がない」という競争社会に対してのメッセージという捉え方もできます。
実際、そのように捉えて、あくせく働くのをやめてフリーターを目指すようになった若者が案外多かったとか。
「自分は生まれながらの特別な存在なんだ。だから、ありのままに生きればそれでいいんだ」
と考えたみたいですね。
ただ、本当のところ、自然界の鉄則は「ナンバー1しか生き残れない」だと著者はいいます。
「いやいや、ナンバー2も3もいるでしょ。ナンバー1だけしか残ってないなら、もっと生き物の種類は少ないはず」
と考えますよね。
本の内容をもっと正確にいうと、
「この環境ならナンバー1、この空間ならナンバー1、このエサならナンバー1、この条件ならナンバー1」
というように、すべての生き物がナンバー1を分け合って生きているんです。
ちなみに、自然界にはわかっているだけで175万種類の生き物がいるので、175万通りのナンバー1があるといえます。
言い方を代えると、すべての生物は、ナンバー1になれる「自分だけのオンリー1のポジション」を持っているということ。
つまり、生き残るには、ナンバー1かつオンリー1にならないといけないんです。
牛丼チェーンの3社で考えてみる
もう少し掘り下げてみましょう。
たとえば、「牛丼チェーン店」で考えてみます。
代表的なのは吉野家、松屋、すき屋。
売り上げだと1位はすき屋だそうです。
ですが、すき屋だけが残り、吉野屋、松屋がつぶれるわけではありません。
きちんと3社が生き残っています。
実はこの3社は同じ牛丼チェーンに見えますが、違った条件でそれぞれ1位になっているんです。
松屋は自販機でチケットを買いますが、吉野家は店員に注文するスタイルで、すき屋はメニューが豊富で子どもの率も高い、などなど、それぞれに違いがきちんとあるんです。
そうやってそれぞれがなんらかの分野でオンリー1かつナンバー1になっているので、3社とも生き残っているというわけです。
ナンバー1かつオンリー1になれる分野を見つけ出すには?
クリエイターも、死なないためにはナンバー1かつオンリー1にならないといけません。
そのためには、自分がナンバー1になれる分野を見つけ出す必要があります。
どうすればそんな分野を見つけだすことができるんだ~?
と思いますよね。
ここからは、「ナンバー1かつオンリー1になれる分野を見つけ出す3つの方法」を説明しますね。
1つめの方法は、「細かく分類する」です。
細かければ細かいほど、1位になれる可能性は高まります。
たとえば、日本1位のイラストレーターは1人ですが、県内1位なら47人います。
市内1位、町内1位とさらに細分化していけばいくほど、みなさんが1位になれる分野が見えてくるはず。
あなたの町内にイラストレーターが1人しかいなかったら、ナンバー1かつオンリー1は必然的にあなたになります。
しかも、こうやって自分が1位になれる条件を探すと、自分が創作すべきものも変わってくると思います。
自分はどこを細かくするといいのか、考えてみてください。
あの「純烈」はかけ合わせることで生き残った
「ナンバー1かつオンリー1になれる分野を見つけ出す3つの方法」2つめは、「いくつもかけ合わせる」です。
これも、かけ合わせればかけ合わせるほど、ライバルが減っていきます。
たとえば、純烈というグループがいます。
紅白にも出たので、知っている人も多いはず。
彼らは、「男性アイドルグループ」×「メンバーは中年」×「全国のスーパー銭湯でライブをする」×「ターゲットはおばちゃん、おばあちゃん」という、ある種ムチャクチャなかけ合わせ方をしているわけです。
「男性アイドルグループ」だけだと、ジャニーズにはとてもかないません。
でも、ここまでかけ合わせることで、ジャニーズにも負けないナンバー1かつオンリー1な存在になれたといえます。
これはみなさんも、やりやすいはず!
もうユーチューバーは生き残れない?
「ナンバー1かつオンリー1になれる分野を見つけ出す3つの方法」3つめは、「新しいものに飛びつく」です。
新しいものは競合が少ない分、ナンバー1になりやすいといえます。
たとえば、今でこそユーチューブをやっている芸人は数多くいますが、数年前はオリエンタルラジオのあっちゃん、キングコングのカジサックくらいでした。
2人ともまだユーチューバーになる芸人が珍しかったこともあり、「芸人×ユーチューブ×●●な分野」で、それぞれオンリー1でナンバー1な存在になれました。
今ではともに数百万のフォロワーのいる大人気ユーチューバーになっていますね。
今から芸人がユーチューバーになっても、「芸人×ユーチューブ×●●な分野」だけでは、ナンバー1かつオンリー1になるのはなかなか難しいかもしれませんね。
「新しいものって、今ならなんだろう?」
と思った人は、NFTやDAOを調べてみるのがいいと思います。
まだギリギリ新しくて、新規参入しやすい分野のはず。
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ということで「ナンバー1かつオンリー1になれる分野を見つけ出す3つの方法」をお伝えしました。
クリエイターとして死なないために、創作活動を楽しく続けるためにも、参考にしてみてください。
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