「キミの個性なんていらない」と言われたマンガ家へ

クリエイターのマインド

以前、クリエイター志望者から、

「知り合いのマンガ家がプロ一歩手前になり、編集者の担当がつきました。ただ、その編集者から『俺のいうとおりに描いてください。君の個性なんていりません。俺の要望通りに描けば、流行のスタイルに乗れるから、売れるんです』といわれたそうです。編集者の要望を聞いたほうがいいでしょうか?」

と質問がきました。

プロになる前のクリエイター志望者も「スキルを磨く前に」考えておくべきことがつまっている質問なので、ブログで取り上げますね。

あなたが創作する目的はなんですか?

結論を先にいうと、

「自分の目的によってどう対応するかが変わってきます。なので、自分の目的をもう一度、確認しましょう」

となります。

自分の目的とは、もしも、

「とにかく編集者に気に入られたい!」

「その雑誌やメディアで連載するのがずっと夢だった!」

といったことが、そのマンガ家が最優先すべき目的であり、それが達成されている状態が幸せであるなら、その編集者のいうとおりにするのがいいでしょう。

なので、

「担当になってくれた編集者さんがすごく憧れ! 彼が担当して、そのいうとおりにやったら売れっ子になったマンガ家も何人もいる! 自分もそうなりたい!」

という人だったら、提案を受け入れることが自分の目的につながっているので、受け入れるといいとうこと。

▼結果が出ないのを人のせいにしてはならない

ただ、このように質問をしてくるということは、この質問者さん、もしくはマンガ家はきっとそうではないのでしょう。

「なんか、この編集者のいうこと、どうもしっくりこないんだよな……」

「連載するためには、いうことを聞いたほうがいいんだろうけど、違和感があるなあ……」

というように考えてしまっているはず。

そういうときは、自分の感覚にしたがうべきです。

その編集者のいうとおりに作品を修正して連載できたとしても、きっと描いていて楽しくなくなってくるでしょう。

すると、描き続けることができなくなるかもしれません。

また、修正して連載できなかったり、連載できても売れずにすぐに打ち切りになったとしても、その編集者は責任をとってくれたりはしません。

そもそも、クリエイターは「自分の腕一本で食べていくぜ!」という気概がないと生きていくのが厳しい世界。

結果が出ないのを人のせいにしてはダメだし、自分の頭で考えて、自分の責任で選んで行動するしかないんです。

だからこそ、感覚とか直感は大切にしたほうがいいでしょう。

▼自分で選んで行動したことに後悔はない

それに、この編集者のいうとおりに修正して、まったくうまくいかなかったとしたら、きっと、

「ああ……あのとき、自分の感覚を信じればよかった……」

なんて後悔するでしょう。

ですが、編集者のいうことを無視して、自分の感覚を信じて行動した場合、その結果が良いものでなかったとしても、

「ああ……あのとき、自分の直感なんて信じず、編集者のいうことを信じればよかった……」

と悔やんだりはしません。

たとえば、好きな人に告白しようかどうしようか悩んだとき、告白したかったのに勇気が出なくてできなかったことは、それから長い間後悔することになります。

でも、勇気を出して告白して後悔することはありません。断られてしまっても、です。

「フラれたかもしれないし、あの時、告白しないでよかった~」なんて思うことはない。

つまり、人は、自分で選んで行動したことを後悔しないんです。

後悔するのは、何も行動にうつさなかったり、だれかに言われるがまま、自分で選ぶことなく、何かをしたときなんです。

ちょっと話がずれたので、最後にまとめると、自分が創作している目的を再確認して、何が自分にとっての幸せなのかを考え、行動にうつそう、ということです。

創作する目的は、実際にこんな場面になってからではなく、今から言語化しておくことをオススメします!

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【just do it!】
自分が創作する目的は何なのか、しっかりと考えよう!

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