今回は、自分では自分の魅力や個性、長所を見つけられない、という話です。
「自分の武器を見つけて、そこを伸ばしたい!」という人が最後まで読むと、武器を見つけるヒントになるはず!
自分の武器は自分では見つけ出せない
ぼくがまだ出版社にいたころ、Mさんという小説家に執筆をお願いしたのですが、その打ち合わせでこんなやりとりをしました。
てて160「Mさんの作品って、会話のテンポがすごくいいですよね」
Mさん「よくいわれるんだけど、本を出す前は意識したことないんだよね」
てて「あれ? デビュー前からそこを伸ばそうと努力してたんじゃないんですか?」
Mさん「何もしてないんだよ。最初に担当になってくれた編集者にホメられてからは、『これが自分の武器になるかも』と思って、意識して取り組むようにはなったけど、それまでは特に……」
さて。
Mさんが言っていたことからもわかるように、自分で自分のことってほとんど分からないんです。
まして、クリエイターの個性は、数値で出せるものではないので、なおさら自分では分かりません。
鏡なしでは自分の顔が見れないのと同じで、自分で自分のことを把握するのは、非常に困難なんです。
しかも、他人の目には魅力的で個性的だと映る部分の多くは、当人は何も考えず、意識せずにやっていたりするもの。
なので一層、自分では気づけない!
「女の子だって、そんなに洋服にお金も時間もかけないよ」
以前、あるファッション関係者に取材をしたことがあります。
彼は学生時代から毎日、その日のコーディネートを決めるのにすごく時間をかけ、いろんな組み合わせを姿見の前でやっていました。
当然、洋服にかけるお金も多かったそうですが、それでも洋服のことを考えたりする時間は、すごく楽しかったそうです。
さらに、ブランドやデザイナーのことを調べるのも好きで、そういった資料を集めたり、読んだりしていたとか。
彼はこういったことを何の意識もせずにやっていて、他の人もそれくらいコーディネートに時間をかけているし、洋服にもお金を費やしていると思っていたとのこと。
ところがある日、当時付き合っていた彼女から、
「それ、ちょっと異常じゃない? 女の子だって、そんなに洋服にお金も時間もかけないよ」
と指摘され、そこではじめて自分は他の人と違うのだと気づきました。
その後、彼はファッション業界の道に進み、今ではメンズファッションの第一人者といえる存在になっています。
彼の例からもやっぱり、自分の魅力、個性、長所、武器というのは、自分では分からないということが伝わったのではないでしょうか。
あなたの魅力を見つけ出すサービスを始めます
「自分の武器は自分じゃ見つけられない、ということはよく分かったけど、じゃあどうやって見つけりゃいいんだよ?」
と思った人もいることでしょう。
1つは、自分の作品を誰かに見せて、客観的な意見をもらうことです。
先ほどのファション関係者も、元彼女からの指摘という客観的な意見がなければ、自分の洋服好きに気づけなかったはず。
ちなみに、作品を見てもらう人は、知り合いでも良いと思いますが、たとえば、マンガ家を目指しているなら、持ち込みという制度があるので、出版社の編集者に作品を見せて、意見をもらうことが可能です。
そういえば、小説に関しても、ある程度の段階まで残れば、全作品に編集者がコメントをする文学賞もありますね。
このようにして、自分ではない他の人に作品を見てもらうことで、自分では分からない魅力を知ることができるというわけです。
また、手前みそながら3月から、ぼく自身も、クリエイター志望者の作品を見て、いいところを探し、100文字くらいでホメる、というサービスを始めます。
もし興味ある方は、下記ライン公式アカウントをご登録くださいませ。
最後にプロモーションになってしまい恐縮なんですが、今回は、「自分では自分の魅力や個性、長所を見つけられない」という話でした。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【just do it!】
自分の作品の魅力を知るためにも、作品をだれかに見てもらおう!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「役に立った!」と思った方は、一言感想を入れつつこの記事のURLをツイートしていただければ、発見し次第、リツイートさせていただきます!