今回は、ぼくが小説家志望の人にある質問をした話から始めます!
「もっと個性的な小説を書きたい!」と思っている人は、ぜひ参考にしてみてください!
さて。
ぼくが数年前に働いていた出版社では、ある文学賞を開催していました。
その賞で佳作を受賞した方の担当となり、その人に、
「どんな想いを込めて小説を書いていますか? 読者に伝えたいメッセージは、どんなことでしょうか?」
と質問したことがあります。
すると、
「あまり本を読まない人に、小説の楽しさを伝えたくて、そんな小説を書きたいと思っています!」
との回答。
ぼくはそれに対して、
「もっと具体的なメッセージを込めたほうが、あなたの個性が小説から滲み出てきますよ」
とお伝えしました。
その後、会社の都合でその方の担当は外れてしまったんですが、徐々におもしろい小説が書けるようになってきていました。
そして数年後、この方は某大手出版社の文庫アンソロジーで作家デビューを果たしました!
みなさんの中にもきっと、
「ぼくはマンガの楽しさを伝えたい」
「イラストの力で読者を感動させたい!」
「本のページをめくる喜びを味わってほしい」
というような想いを込めて、創作をしている人がいると思います。
そのような人にもやっぱり伝えたいのが、
「作品に込める想いやメッセージは具体的にしたほうが、個性も出るし、いい作品をつくれるようになりますよ」
ということ。
詳しい説明を早速始めていきます!
あなたのメッセージをもっと具体的にする方法
どうして、伝えたい想いやメッセージは、具体的にしたほうがいいのでしょうか?
それは、抽象的であればあるほど、相手に伝わりづらくなり、興味を持ってもらえなくなってしまうから。
たとえば、「客にコーヒーの美味しさを伝えたい!」と思ってカフェを開いている人と、「日本産の豆でつくる水出しアイスコーヒーのほろ苦さとスッキリした後味を伝えたい!」という人。
どちらのほうが個性が出ていますか?
どちらの人のカフェに行きたいですか?
ぼくは間違いなく後者です!
みなさんもきっと後者のほうが、どんな活動をしているのかも明確だし、興味もずっとわいたはずです。
「言いたいことはわかったけど、メッセージはどうすれば具体的にできるの?」
と思った人もいるはず。
その方法は案外簡単!
自分が最初に出した答えに対して、「なぜ?」「どんなふうに?」を数回繰り返すだけ。
たとえば、記事の冒頭で取り上げた受賞者の答えは、「あまり本を読まない人に、小説の楽しさを伝えたくて、そんな小説を書きたい」というものでした。
それに対して、
「なぜ、本を読まない人なの? 本を読まない人ってどんな人?」
と考えてみるんです。するとたとえば、
「友人が10分以上は集中して読書できなくて、小説をまともに読んだことがない。彼のような人にも小説を読んでほしいし、楽しんでほしい」
という答えが出るとしましょう。そこでさらに、
「そんな彼が楽しめるってことは、小説をどんなふうにするといいの?」
と考えてみましょう。すると、
「長編は絶対にムリ! 10分で読み終えられるものでないとダメだから、かなり短い短編か、ショートショートにするのがいいかな」
という答えが出ます。
もっと繰り返したら、もっと具体的に出てくるでしょうが、ひとまずここまで。
「あまり本を読まない人に、小説の楽しさを伝えたくて、そんな小説を書きたい」
という抽象的だった内容が、
「集中力がなくて小説を読めない人に、10分で読めるショートショート小説を届けて、そんな短さでも物語の楽しさを存分に味わえるということを伝えたい」
という具体的なメッセージになりました。
人が死なないミステリーを書く理由とは?
もう一つ、こんなふうにも考えられます。
「あまり本を読まない人に、小説の楽しさを伝えたくて、そんな小説を書きたい」
↓
「なぜ、本を読まない人なの? 本を読まない人ってどんな人?」
↓
「友人は、人が死ぬ小説がとにかくキライで、そんな小説ばっかりだから、もう読まないことにしてる」
↓
「どんなふうにするといい?」
↓
「もともと謎解きとかクイズは好きだから、人が死なないミステリーなら、楽しんでくれるはず」
この結果、
「謎解きは好きだけど怖いのは嫌いな人に向けて、人が死なないミステリー小説を書いて、謎解きを楽しみながら小説の魅力も味わってほしい」
というメッセージができました。
あなたはどちらを応援したい?
こうやってメッセージがより具体的になると、「自分がいったいどんな創作をしたいのか」「相手に何を伝えたいのか」もハッキリと明確になってきます。
その結果、これまでとはインプットの質も大きく変わりますし、もちろんアウトプットのクオリティもアップするんです。
その先はどうなるでしょうか?
あなただけの個性的な作品がつくれるようになるんです!
もちろん、プロのクリエイターにも近づけるんです!
また、作品を通して伝えたいメッセージを具体的にすることは、創作活動にいい影響が出ることはもちろん、応援されるプロフィールをつくるときにもすごく大切です。
なぜなら、プロフィール文に、
「あまり本を読まない人に、小説の楽しさを伝えたくて、そんな小説を書きたい」
と書かれている人と、
「謎解きは好きだけど怖いのは嫌いな人に、人の死なないミステリー小説を書いて、謎解きを楽しみながら小説の魅力も味わってほしい」
と書かれている人とでは、後者のほうを強く応援したくなったはず!
応援されるプロフィールとは、このようにして作成するんです。
そこでもし、「応援されるプロフィールつくり」に興味がわいてきたら、ぼくがつくった【ファンを増やしたいクリエイターへ! ストーリーを取り入れた自己紹介の作り方】というレッスンを読んでみてください!
こちらは、
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「もっとSNSのフォロワーを増やしたい!」
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「作品には自信があるのに、公開しても反応がなくてモチベーションが最近下がりぎみ……」
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「全然フォロワーが増えてくれない……」
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「ファンがいないと出版できないって聞いたから、ファンを増やしたい!」
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「もっといいねや、作品の感想がほしい!」
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「大勢の人に推されたい!」
この中の1つでも当てはまる人には、絶対に参考になります!
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