今回のキーワードは「クリエイターは、プロフィールにストーリーを持ちこめ」です。
ぼくは、「新人クリエイターは、スキル磨きや創作活動に励むと同時に、プロフィールを作りこみましょう」といっています。
すると、
「プロフィール作りって、どんなことを書けばいいのよ?」
と質問してくる人が多くいます。
今回は、そんな人に向けた記事となっています。
さて。
プロフィールというと、生年月日や出生地、学歴や職歴を書くイメージがあるかもしれません。
それはプロフィールというより、履歴書、職務経歴書といえます。
ただ、ぼくが出版社にいたころ、クリエイターの方々から送られてきた作品集には、そんなことだけが書かれているプロフィールもたくさんありました。
もしも学歴や職歴がモノをいう仕事だったら、それらを書くのは間違いではありません。
「歯医者が教える 歯の磨き方」とか「東大で学んだ 効率のいい読書術」といった本を書くのであれば、学歴や職歴がその本に書かれている内容の信頼性を保証することになるので、このようなプロフィールでも良いと思います。
ですが、みなさんは「作品の力」で勝負するクリエイター。
学歴はあまり必要ないはず。
●●美大出身とか、●●専門学校卒業という経歴は、創作活動においてはほぼ意味をもちません。
では、何が必要なのかというと、いくつか要素があります。
そのうちの1つが、「あなたのストーリー」なんです。
「私のストーリー? どういうこと?」
と思った人もいるはずなので、くわしく説明しますね。
たとえば、現役の医者が、医療モノの小説を書いたとしましょう。
それだけの情報しかないと、
「医者の小説か……。リアリティがありそうだな」
という程度しか思い浮かびませんよね。
それでその小説を読みたくなるか、本を買いたくなるかは、いささか疑問です。
それに対して、その作者のプロフィールに、
「医者として17年働いていたが、たくさんの救えない命に直面し、自分の無力さを知り、一度は現場を離れた。だが、自分の仕事はやはり医者しかないことに気づき、また現場に戻った」
などのようなストーリーが書いてあったとしましょう。
なんだかすごく惹かれませんか?
読んでみたくなってきたのではないでしょうか?
そうなった理由は、作者のプロフィールに書かれたストーリーの力に引き寄せられたからなんです。
これは、小説に限ったことではありません。
イラストも、マンガも、音楽も、動画も、アニメにだって当てはまること。
何も言わずにイラストを見せるのと、「あなたがどういったストーリーで今、イラストを描いているのか」を伝えながらイラストを見せるのとで、同じはずがありませんよね?
ぼくらは、作品の力だけでなく、作者の持っているストーリーにも引き寄せられるんです。
そのストーリーをプロフィールに入れ込むことを、ぼくはオススメしているんです。
さて。
そんなプロフィールの作り方は、近日中に「クリエイターのためのプロフィール作り 5ステップ」というのを、ライン公式アカウントで無料配布予定です。
興味がある人は、今のうちにこちらからご登録くださいませ。
ということで今回は、「クリエイターは、プロフィールにストーリーを持ちこめ」をキーワードに、プロフィール作りについてご説明しました。
んじゃまた!