オリジナリティだけを追い求めると……

クリエイターのマインド

今回のキーワードは「オリジナリティだけを追い求めると……」です。

 

「人と違う作品をつくろう」

 

「オリジナリティを出そう」

 

と思って創作をするクリエイターが「陥りやすいワナ」にせまります。

 

クリエイターが陥りやすいワナ

 

さて。

 

「個性的なイラストを描きたい!」

 

「誰のマネでもない唯一無二の小説を書きたい!」

 

こんなふうに考える新人クリエイターも多いはず。

 

もちろん、その人しか持っていない個性を活かした作品をつくるのはステキなこと。

 

でも、そこには多くの人が陥りやすいワナがあるんです。

 

それは何かというと、誰とも似ていない作品をつくることが目的となってしまい、「奇をてらった作品」をつくってしまうこと。

 

「ん~? 誰とも似ていない作品がつくれるなら、奇をてらっても良いんじゃないの? 何がダメなの?」

 

と思ったかもしれませんので、説明していきますね。

 

奇をてらっても、楽しくない

 

奇をてらった作品をつくるのは、実は簡単。

 

セオリーを無視して、とにかくムチャクチャなことをやればいいだけですから。

 

たとえば、ファッションで考えてみましょう。

 

「だれも着ていない唯一無二の服を着て目立とう!」

 

と思って、奇抜な服を着ること自体は、簡単ですよね。

 

シャツを下にズボン代わりに履いて、ズボンをシャツ代わりに着たりすれば、それだけで充分奇をてらったファッションです。

 

それで外を歩けば、同じような服装の人はいませんから、当然目立ちます。

 

「だれともかぶらない服を着て、とにかく目立つ」という目的は達成されますが、そんな服を着て楽しいでしょうか?

 

楽しくないですよね。

 

それと同じで、奇をてらって創作したところで、それが目的になってしまうと全然楽しくないんです。

 

創作していて楽しいならまだいいのですが、楽しくさえないんです。

 

個性的で、ほかの人とは違うものを創作しているのに、なぜ楽しくないのでしょうか?

 

それは「自分らしさ」が出せていないから、です。

 

またもファッションでたとえますが、自分らしいファッションだと思えるものを着ていたら、それだけで町を歩くのが楽しくありませんか?

 

自信を持って歩けませんか?

 

奇をてらったファッションと、自分らしいファッションの違いは、そこにあるんです。

 

自分らしさの出し方とは?

 

「でも、自分らしさってなんなのか、私にはよくわからない……」

 

という人もいますよね。

 

クリエイターにとっての「自分らしさ」を探すには、「だれに」「なにを」「どうやって」を考えてください。

 

「だれに」とは、あなたは創作したもので、だれを喜ばせたいのか?

 

「なにを」とは、あなたが大切にしている想いや、上の「だれに」で浮かんだ相手に伝えたいメッセージとは?

 

「どうやって」とは、あなたが得意な方法や、あなたに合ったやり方とは?

 

これらの3つを意識しながら創作をすることで、「自分らしい作品」がつくれるんです。

 

繰り返しますが、自分らしい作品を創作するのは、とにかく楽しい。

 

しかも、それだけではない!

 

この「自分らしい作品」とは、ほかの人がつくり出せない作品、他人とは違う作品になるんです。

 

100%他人とかぶらない理由

 

なぜなら、「だれに」「なにを」「どうやって」の3つが他の人と同じになる可能性は、ほぼ100%ありえないからです。

 

たとえば、今あなたが読んでいるこの文章は、簡単に説明すると、

 

●だれに → オリジナリティを出したい新人クリエイターに

●なにを → 「自分らしさ」は、奇をてらうことではない

●どうやって → 短めの文章で

 

という考えの元、書いています。

 

これまで、これとまったく同じ文章を見たことがありますか? ないですよね!

 

小説だって、イラストだって、マンガだって、曲だって、「自分らしさ」を意識して、それを活かして創作をすれば、だれにもかぶりません。

 

しかも、創作していて楽しい!

 

最高ではないですか?

 

▼▼▼▼▼

 

ということで今回は、「オリジナリティを追い求めると……」をキーワードに、クリエイターが「陥りやすいワナ」について書きました。

 

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