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新人クリエイターの学校~放課後~
2023年2月27日号
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~目次~
1:クリエイター志望者が、スキルを磨いた「後に」やるべきこと
2:あなたの作品の長所を見つけて、100文字のホメ言葉を贈ります!
3:放課後の部活動~見習いアイドルプロデューサー活動日誌~
4:編集後記
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1:クリエイター志望者が、スキルを磨いた「後に」やるべきこと
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<コーナーの内容紹介>
無料で読めるブログ「新人クリエイターの学校~0時限目~」では、新人クリエイターやクリエイター志望者が、スキルを磨く「前に」知っておいた方がいいこと、やるべきことを中心に解説しています。
一方、こちらの「スキルを磨いた『後に』やるべきこと」は、ブログよりも一段階、難易度とその効果が高かったり、無料でだれでも読めるブログでは書きづらかったりすることや、クリエイター業界の新しい情報、チェックした方がいいエンタメ作品などを中心に書き記していきます。
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【クリエイターが仕事を取るためのコツを紹介!】
けっこうカン違いしている人もいるんですが、クリエイターの仕事って、勝手に向こうからやってくるわけではないんです。
たとえば、編集者から、
「こんなイラスト書いてください。お願いします!」
みたいに依頼がくる場合は少なく、自分から営業にいって、それで仕事をとってくることのほうが多いんです。
で、そうやって営業をかけるときに注意したほうがいいことがあります。
ということで今回は、自分のメリットばかりを考えると、むしろメリットが何もなくなってしまう、という話です。
▼残念な売り込みをするクリエイター志望者は多い
さて。
あまり知られていないことなんですが、編集者が参加する集いというか、会合というか、イベントというのが、たまにあります。
たとえば、はじめて本を出すことになった人が、それを記念して、お世話になっている人を招待するパーティや、編集者がライターやイラストレーター、本を出せそうな知り合いをたくさん集めて飲むイベントなど。
コロナ禍となり激減しましたが、そろそろこういったイベントが復活してきそうな気がします。
ぼくもたまにお呼ばれして顔を出しては、名刺交換をしていました。
そういう場には、イラストレーターのタマゴなどのクリエイター志望者もけっこう参加しているんですが、ほとんどの人は、自分を売り込むための場として活用しています。
それはもちろん、悪いことではありません。
ぼくがイラストレーターだったとしたら、そういう場をチャンスだと思って、編集者に売り込むでしょう。
ただ、せっかくの機会なのに、残念な売り込み方、残念な営業をかけてくる人が多いんです。
よくいるのが、
「私はマンガを書いていて、こういう本を出したいんです!」
「ぼくはこういうイラストが描けます!」
「作品のポートフォリオがあるので、見てください!」
というような人。
でも、ハッキリ言ってこのやり方だと厳しくて、仕事につながるか、微妙でしょう。
なぜかというと、自分のメリットを優先して、自分のことばかりを考えているからです。
ちょっと考えてみてほしいんですが、
イラストレーターのタマゴ「こういうイラストが描けます」
編集者「おお! いいですね! 次の本のカバーにぜひ!」
タマゴ「やった!」
なんて展開、あると思いますか?
ぼくは出版業界に20年近くいますが、寡聞にして知りません。
たいていの場合は、
タマゴ「こういうのを出したいんです! 作品を見てください!」
編集者「あー……。へー、いいですね……。じゃあ、何かあったらぜひ……」
でやり取りが終わってしまうでしょう。
▼まずは相手のメリットを先に!
「じゃあどうすればいいの?」
と思いますよね。
先ほどの残念な例は、自分のことばかりを考えていた点がダメなんです。
なので、たとえば、
タマゴ「どんな本を今は企画しているんですか?」
編集者「●●●みたいなのをつくっていますよ」
タマゴ「それって、若者向けでシンプルなイラストをつかったりします?」
編集者「あ~、そんなのを書ける人を探してますね~」
タマゴ「私、そういうイラスト、描いてますよ」
編集者「あら。ちょっと見せてください!」
というように、自分が相手の役に立てるかどうか、つまり相手のメリットを先に知る努力をするんです。
その結果、相手だけでなく、自分にもメリットが生まれる、ということ。
一方的に自分のことばかりを伝えても、両者の思惑が合致しないと、その先に仕事として成立しません。
実際、ぼく自身も、こういう場で著者やイラストレーター、デザイナーと出会い、その後、仕事をお願いした例がいくつもあります。
どの方も、まずはこちら(編集者)のメリットを考えつつ、自分にやれることを提案してくるようなやり取りでした。
少なくとも、あいさつしてすぐに作品を見せてきたり、頼んでいないのに後日、メールや郵送でポートフォリオを送ってきた人とは、仕事をお願いしていないと思います。
誤解してほしくないのは、編集者から仕事をもらうためにへりくだれとか、編集者を優先して考えろ、ということではありません。
そうではなく、仕事ってwin-winの関係でやるものだから、最初に自分のメリットから入ったり、それしか考えていないと、相手の役に立っていないし、結局仕事に結びつかないよね、ということです。
▼うまくいかなくても、落ち込まないように
もちろん、相手が探しているものと自分ができることがマッチしていなくて、仕事に繋がらないことだって、山ほどあります。
タマゴ「どんな本を今は企画しているんですか?」
編集者「●●●みたいなのをつくってます」
タマゴ「(ああ、それは描けないな…)……なるほど、おもしろそうですね」
こんなふうに終わることもあるでしょう。むしろ、そのほうが多いはず。
そうなったとしても、落ち込むことなく、「この時点でマッチしないことが分かって、ラッキー」くらいの軽い気持ちでいきましょう。
それに、もしかしたらそこから、
タマゴ「(ああ、それは描けないな…)……なるほど、おもしろそうですね」
編集者「いえいえ。タマゴさんは、どんな作品をつくっているんですか?」
と話が盛り上がり、仕事に展開することだってなくはない。
これも結局は、相手のメリットを先に考えたことによって、相手もこちらのメリットを考えてくれた、ということ。
なので、まずは相手のメリットを先に考えたり、相手の役に立てるかを考えることは、自分をひたすら犠牲にしたり、自分はマイナスしかない、なんてことにはならないんです。
そして、お気づきのように、これは編集者が集うイベントでなくても、相手が編集者でなくても、いくらでも応用して使えます。
仕事をとってこよう、というときに参考にしていただければと!
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2:あなたの作品の長所を見つけて、100文字のホメ言葉を贈ります!
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<コーナーの内容紹介>
せっかく時間とエネルギーを費やした作品を公開しても、それに対して何の反応もなかったり、感想もこなかったり、来ても批判やダメ出しだけだと、モチベーションも下がってしまいますよね。
クリエイターをめざす人にとって、それは大きな敵!
とはいえ、数多くの人が日々作品を公開しているので、なかなか目に留まりづらいのも事実。
「じゃあ、どうすればいいんだ……?」
そうやって悩む人のために、何かできないかと思い、作ったのがこのコーナーです!
ぼくがみなさんの作品を見て、いいところを発見し、ホメます! 決してマイナスなことは言いませんので、絶対に傷つくことはありません。だれかにホメられることは、モチベーションを保ち続ける1番の方法です。
また、自分でいうのも恥ずかしいんですが、ぼくが編集者として自慢できることの1つは、多彩なジャンルの本を作ったこと。編集者って、小説なら小説、マンガならマンガ、ビジネス書ならビジネス書、という具合に、1つのジャンルだけを手掛ける場合がほとんど。
でもぼくは、小説、マンガ、ビジネス書、写真集、実用書、ノンフィクションなど、幅広く手掛けてきて、他業界のクリエイターと仕事をしてきました。また、編集者という仕事柄、そもそも「いいところ探し」が得意!
そんな「編集者てて160」だからこそ、いろんなジャンルのクリエイターの長所を見つけ出すことができると自負しています。
※文字数は100文字程度なので、ホメポイントを1つに絞って取り上げます。
★応募方法について★
symm@160.co.jpに、【作品名】【お名前】と一緒に、作品を掲載していたり、公開しているURLを送ってください。
そこで公開されている作品を見たり読んだり聴いたりして、いいところを発見します。
また、ホメ言葉とともにそのURLも掲載します。
(作品を添付して送るのではなく、作品をアップしたURLを送ってください。作品が添付されていても、スルーさせていただきますので…)
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【例】
作品名 ブログ記事
名前 てて160
URL https://editor-pit.info/?p=1660
作品の魅力
「イカゲーム」という世界的なヒット企画でさえ、最初は多くの人に反対されたなんて知りませんでしたし、他の人も同じはず。そんな導入から記事を始めるアイデアは素晴らしいし、最後まで一気読みできる文章の平易さも良いですね!
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3:放課後の部活動~見習いアイドルプロデューサー活動日誌~
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<コーナーの内容紹介>
「学校の授業」とは、学んだりスキルを磨いたりする場です。
では、「学校の放課後」にすることといえば? クラブ活動です!
ということでこのコーナーでは、みなさんが身につけた創作スキルを実践する場をつくっていきます。
とはいえ、いきなりそんな場は用意できないので、まずは場を作るところからスタートします。ということで、アイドルグループをたちあげます!
「なぜアイドルなの?」
その理由は、2つ。1つは「アイドル活動の多くの場面でクリエイターが関われるから」、もう1つは、「てて160がアイドルをプロデュースしたいから」です!
グループ名はどうするの? メンバー集めは? レッスンの様子は? お金はどうやって集めるの? 楽曲は? 歌詞は? ダンスは? ライブ会場は? グッズは? などなど、やるべきことはたくさんあるものの、てて160には経験はまったくありません。
「どこからどうやって手を付けていけばいいのだろうか……?」そんな試行錯誤の日々を公開していきます。
アイドルグル―プが0から徐々に創作されていく様子を見られるのは、ココだけ!(のはず)
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【例】
2月14日
キングコング西野さんのブログに、「熱狂は情報共有からしか生まれない」ということが書いてあった。
まさしくというか、まったくやれていないなと反省。
アイドルグループに関して、自分の中でだけ熱くなっていたけど、そのことを全然ブログに書いたりもしてないし、ほとんどだれにも話していなかった。
それで、「だれも【見習いアイドルプロデューサー活動日誌】を登録してくれない!」と嘆くのは、まったくナンセンス。話にならない。
ぼくが何をやっているのか、何をしようとしているのか、なんでアイドル作りに熱狂しているのか。
それを共有しようとしていないから、だれも巻き込まれないし、アイ活日誌も登録してくれていないんだ。
だから、もっともっと情報を発信して、共有しよう。巻き込もう。
そのために、これまで平日毎日更新していたブログを、週3回に減らすことにして、そこで浮いた時間を、アイドル関連の発信と、有料記事の作成に注ぎ込もう。
ひとまずそれで、しばらくやってみよう。
とにかく、発信量が少なすぎた。それが一番の問題だな。
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4:編集後記
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初号というかお披露目号のような形で出した今号、いかがでしたでしょうか?
次の号からはより充実して、文字数も増えますので、今のうちにご登録ください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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初月無料なので、3月頭に入るとなかなかお得になるはず!