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メールマガジン

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最速で小説初心者をプロ作家に育てる!
人生を変える小説予備校 0号
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はじめまして。
「てて160」と申します。

私は、「日本一やさしい小説の学校 ててラボ」というホームページをとおして、とくに小説を書き始めた人に向けて、小説の書き方などをお伝えしています。

約15年間、いくつかの出版社で編集者として数々の本を世に送り出しました。
名前は書けないのですが、ベストセラー作家の担当もしましたし、ある文学賞の審査もしました。
現在は、会社を経営しながら編集者をしています。

このメールマガジンは、おかげさまで好評いただいているホームページの読者の方からの要望を受けて、実現いたしました。
おもに小説の初心者~中級者の方々に、私が編集者として作家さんから教わったことや、勉強して身に着けたこと、経験したことなどをお伝えします。


年に数冊、このメルマガ読者の作品を、私が関わっている出版社から出す予定です。
つまり、みなさんには、プロデビューしていただくというわけです。


さて。

おもしろい小説には、「法則」があることをご存じでしょうか?
古今東西の名作の多くが、その法則にあてはまっています。

それぞれの名作の作家が、意識しているのか、それとも無意識なのかはわかりませんが、その法則を踏襲した主人公、キャラクター、ストーリー展開となっているのです。


これは逆にいえば、法則を用いて作品を書くことによって、小説を書き始めて間もない人でも、名作が書けるということでもあります。


そうはいっても、この法則だけを教えたところで、すぐにそれを使ってバンバン名作が書けるようになる……というわけではありません。
学校の数学や物理でも、授業で法則を教わったところで、誰もがすぐに100点満点を取れるわけではないですよね。それと同じです。

では何が必要なのでしょうか。


答えは、「練習」です。


数学では、法則や公式を習ったら、あとはとにかく練習問題を繰り返し解いたはずです。
小説の執筆も、基本的には同じこと。
繰り返し繰り返しの反復練習をして、法則を少しずつマスターしていくのです。

このメールマガジンは、名作の法則を用いて反復練習をするためのもの。
読み続けることによって、法則がマスターでき、名作を書くことができるようになっていきます。


法則をマスターしたあなたには……

知人・友人に作品を読ませたら、「作家の才能あるんじゃないの?」と言われる。
webサイトで作品を発表すれば、「おもしろい!」「早く続きが読みたい!」とほめられる。
文学賞に応募すれば、かなりの確率で上位になれる。

そんな未来が待っています。


また、それ以外にも、出版業界に15年以上いる私だから書ける「出版業界の真実」や、読者のプロットの添削、Q&A、これから売れっ子小説家になる方法などをお伝えしていく予定です。

さらに、時期を見て読者から作品を募集し、2021年上旬に、某出版社から単行本を出版するという試みを考えています。すでに出版社には話を通しています。


ということで、しっかりと読者の役に立つ内容にしていきます。
楽しみにしていてください!


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★★目次★★

1:近況報告

2:あの小説を分解してみた
『小説の神様』は、名作に必須の15場面を用いているのか?

3:編集者がこっそり教える、出版業界の真実
「夢の印税生活」の真実

4:あなたのプロット、添削します

5:Q&Aコーナー

6:これからの小説家の話をしよう

7:編集後記


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本メルマガは、下記の記事に書かれている「おもしろい小説になる15の法則」をご理解いただいている前提で話を進めております。

下記の記事をお読みいただいたうえで、メルマガをお読み下さい。

おもしろい小説を書くのに欠かせない15の場面とは?
おもしろい小説には、15の場面が必ずある今回は、「プロット作り」についてです。少し長めですが、ここをしっかり押さえることができるかが、おもしろい小説を書ける...

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1:近況報告
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このコーナーでは、私の近況報告ということで、今週の出来事や考えたことを中心に書いていきます。
小説家になるには役立たない情報かもしれませんが、このメルマガを発行している「てて160」とはどんな人間なのか、どんな仕事をしているのか、なにを考えているのか、などが伝わるとうれしいです。


さて。

新型コロナの影響を受けて、さまざまなテレビドラマが延期になっていました。
そんななか、私が待ちに待ったドラマ『半沢直樹2』の放送日がついに決定しました。
7月19日! 堺雅人さんの大ファンで、このドラマ、今期で楽しみにしていたんですよ!

それを記念してというわけでもないのですが、小説版『半沢直樹』をいま、読んでいます。
ちょうど今、公式の15場面でいう「絶好調か絶不調の中間点」で、いやー、おもしろい!
テレビも最高でしたが、小説も最高です!


ただ……「やられたらやり返す! 倍返しだ!」は、テレビの中だけなんですね。知らなかった……。


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2:あの小説を分解してみた
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このコーナーでは、実際に出版されてる小説を分解して、プロットの形にしています。
すでに発売されている完成品のプロットを研究することで、法則の使い方をマスターするのはもちろん、自作に応用することもできるようになります。

今回は、小説『小説の神様』(相沢沙呼/講談社タイガ)のストーリーを分解して、本当に15の場面が組み込まれているのか、実際にどのようなプロットになっているのかを解説していきます。


文庫書下ろし作品として、発売時から話題となり、書店でもよく売れていて、本屋大賞にもノミネートされていました。
5月22日には橋本環奈出演で映画も公開される予定でしたが、新型コロナの影響で延期となってしまっています。
きっと映画が公開されたら、また売れ始めるでしょう。

それでは法則にのっとって分解していきましょう。

 

★★名作の主人公に必須の3要素「欠点・目的・気づき」

●欠点=主人公は作家だが、本を出しても全然売れない。それゆえ、自分のファンなんていないし、小説は売れないと意味がないと思っている

●目的=多くの人に読んでもらえる売れる小説を出すこと

●気づき=自分の小説はしっかりと読者に届いている。売れることがすべてではない



★★名作に必須の3キャラクター 仲間・敵・助け人

●仲間=C(主人公の友人 九ノ里正樹)

●敵=B(ヒロイン 小余綾詩凪)

●助け人=D(主人公の学校の後輩 成瀬秋乃)

※一見、ヒロインが敵というと違和感があるかもしれません。
けれど、敵キャラの行動原理は「主人公の目的達成を邪魔すること」です。
そして、この小説に関して言えば、主人公の目的(=売れる小説を出すこと)を邪魔しているのは誰なのかを考えてみれば、答えは「ヒロイン」となります。

【登場人物】
・A――主人公 千谷一也
・B――ヒロイン 小余綾詩凪
・C――主人公の友人 九ノ里正樹
・D――主人公の学校の後輩 成瀬秋乃
・E――主人公とヒロインの担当編集者 河埜
・F――主人公の妹 千谷雛子


【カバー裏のあらすじ】
僕は小説の主人公になりえない人間だ。学生で作家デビューしたものの、発表した作品は酷評され売り上げも振るわない……。物語を紡ぐ意味を見失った僕の前に現れた、同い年の人気作家・小余綾詩凪。二人で小説を合作するうち、僕は彼女の秘密に気が付く。彼女の言う”小説の神様”とは? そして合作の行方は? 書くことでしか進めない、不器用な僕たちの先の見えない青春!



★★『小説の神様』15の場面


1――最初の光景
(主人公の欠点が読者に伝わるような光景を見せる)

ヒロインBが主人公Aの高校に転入してきて、Aの隣の席になる。Bは美人で、すぐにクラスの人気者になるが、一方Aは文芸部の日陰者。ある日、AはBに「小説は好きですか?」と問う。


2――「気づき」のヒント
(主人公以外のキャラクターが、主人公に「気づき」のヒントを伝える。けれど、主人公はそのことの大切さに気付かない、または反論して、変化・成長を拒む)

担当編集者Eとカフェで打ち合わせ。プロットのダメ出しをうけて、小説をやめようと思うと話すAに、「Aの作品を待ってくれている人はきっといるわ。たったひとりでもいいじゃない。最初は数少ない誰かのために書くのよ」と伝える。だが、出版されるたびに初版部数が減っているAには信じられない。


3――変化の前の世界
(家族から職場の人間まで、物語の世界に関わる主人公の日常世界をすべて見せる。また、敵・仲間のどちらか、または両方を登場させる。読者に「主人公は変化しなければならない」と思わせる)

・Aは「千谷一夜」名義の覆面作家。父も作家をしていたが、売れずに病死。
・病気で入院中の妹Fに本を買うため書店へ行く。そこでは、主人公が受賞した賞の翌年の受賞作家の作品が大きく展開されていた。Aはその作家の受賞作を読み、売れないと安心していたが、実際はものすごく売れたため、自分の感性が信じられなくなった。しかも、その書店でAの作品を探すが、置いていない。スマホで自作の感想を探すと、ひどい感想ばかりで落ち込んでしまう。
・ある日、文芸部長で友人でもあるCが、Bを文芸部に誘いたいという。
・さらに、文芸部に1年生のDが入り、Aに小説の書き方を教えてと頼む。Dは、Aも寄稿した文芸部の冊子を読み、感動して、入部を決めていた。だが、Aは「小説が人の心を動かすものか」と、Dの頼みを断る。そこにBがやってきて、「バカなことを言わないで。小説には私たちの人生を左右する大きな力が宿っている。私には小説の神様が見える」という。だが主人公は信じない。


4――「目的」への行動をうながす合図
(合図は主人公にとっては「悪い知らせ」であり、行動をし始めたら、もとの日常世界には戻れないくらい強大なものにする)

Aは、担当編集者Eから「二人一組で小説を書いてみない?」と提案される。「それなら売れるかも」と思い了承するが、その共同執筆の相手とはBだった。実は、Bは売れっ子作家だったのだ。


(サンプル号ではここまで)


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3:編集者がこっそり教える、出版業界の真実
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●●「夢の印税生活」の真実


第1回から、出版業界の真実を書いてしまいますね。
作家志望者は読んでいてあまり楽しくないかもしれませんが、こういう世界なのだと知っておくことは、今後の活動でかならずプラスになりますので。

「背水の陣を敷くために、会社をやめて作家一本でいこうと思うんだけど……」


たとえばあなたの友人が、ある新人文学賞を受賞して、プロデビューすることが決まりました。
その友人からこういわれたとき、あなたならどう答えますか?
晴らしい覚悟だと思って、背中を押してあげますか?
それとも、「無謀だからやめとけ」といいますか?

もしも新人賞を受賞した人が、こんな相談をしてきた場合。
多くの編集者は、その人のためを思って、絶対に会社を辞めないように説得します。
もちろん私もです。


現に、そういい出して会社をやめてしまい、その後、ヒット作が出せず、小説家としては食べていけなくなり、アルバイトでなんとか生活費を稼いだり、実家に帰ったり、連絡が取れなくなったりした人を数人、知っています。


カン違いをしてほしくないのですが、覚悟を持つこと自体は素敵ですし、リスペクトにあたいしますし、そこまで小説に賭けようとしてくれることは、出版業界の人間として、ありがたいことです。


なので、その覚悟を持って、しばらくは、「会社で働きながら」小説を書き続けてほしいと思います。

なぜなら、そんな覚悟があろうがなかろうが、今の出版業界で作家一本で食べていくのは至難の業だから。


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年々縮小を続ける出版業界。しかもいわゆる文芸ジャンルは、とくに厳しくなっています。単行本も売れなければ、文庫だって驚くくらい売れない。
電子書籍の小説も売れない。

そんな現況なのに、「背水の陣を敷けば、売れっ子作家になれる」なんて、そんな調子の良いこと、私にはとても言えません。

「初版部数が3000部」「実売率20%切った」「宣伝は、著者のツイッターで告知するのみ」「文学賞受賞作家でさえ、受賞作しか本を出せていない」「単行本が売れなかったので、文庫にはせず」「シリーズの予定が、完結する前に打ち切られた

どれもよく耳にします。信じられないかもしれませんが、真実なのです。それくらい出版業界は衰えているのです。

現実的なお金の話をしましょう。


一般的な新人作家のケースで、初版3000部、定価1500円、印税率10%だと……。

「3000部×1500円×10%=45万円」

重版がかからなければ、印税は45万円でおしまいです。
年収300万円を超えるには、年間7冊ださなければいけません(源泉徴収などは無視してますが、実際に手にする額はもっと少ないのです)。

コンスタントに年間7冊も出している作家を知っていますか?
2カ月に1作以上書けますか?
そもそも、毎回初版で止まる新人作家に、出版社からオファーが来ると思いますか?


ちなみに、1作しか出さなくても、重版が2万部までかかれば、300万円になります。
狙うならこちらのほうが確率は高そうです。

ただし、現在の平均返品率は約40%で、重版率は会社にもよりますが、文芸に関して言えば、どの出版社も20%を切っているのではないでしょうか。


このような今の出版業界で、年間7冊出すことも、重版を2万部かけることも、本当に本当に難しいのです。
しかも、作家一本で食べていく以上、それを何十年も続けなければなりません。


それに、「貧すれば鈍する」といわれているように、「貯金がない」「このままじゃ、三か月後に家賃を払えなくなる」「老後はどうしよう」などと、お金のことが気がかりになってしまうと、そのことばかりが頭の中を占めてしまいます。
結果、小説を書くという極めて知的な作業にとりかかれなくなります。

編集者たちはみな、このことが身に染みてわかっているから、新人作家が仕事を辞めたいといい出したら、全力で止めるのです。

***********


さてさて。

ここまで夢のない話を読んで、モチベーションが下がってしまいましたか?

けれど、私の本音を書いてしまいますね。

編集者に会社を辞めるのを止められたくらいで、

「出版業界は大変みたいだから、やっぱり働きながら小説を書こう」

と思い直してしまう程度の覚悟しかない人は、やっぱり本を出しても売れないだろうな、とも思うのです。

「必死さ」が足りないんです。


必死とは、自分の中での優先順位が1位になること。
どんな手を使ってても、何をしてでも作家になって生き抜いてやろうと行動したら、無理なことなんてありません。

たとえば船に乗っていて、その船が沈没して海に投げ出されたときに、近くに小舟が通りかかったら、大声で助けを呼びますよね。
恥ずかしがったり、相手の迷惑なんて考えませんよね。


優先順位が1位になる、必死になるとは、そういうことをいうのではないでしょうか。


出版業界が衰退産業であろうと、小説が売れなくなっていようと、出版社が宣伝してくれなかろうと、必死になれば絶対に活路は見出せるのです。


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5:Q&Aコーナー
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このコーナーでは、みなさんからお寄せいただいた質問にお答えします。
小説を書いていくうえでの疑問、てて160に教えてほしいこと、プロットを書く上でのコツなど、質問の種類は問いません。
お気軽にご質問をお寄せくださいませ。

ご利用は下記に基づいていただけますと幸いです。
■すべての質問にお答えすることはできませんので、ご了承ください。
■いただいた質問は、ブログに掲載される可能性があります。
■個別に回答を送ることはいたしません。
■本名での投稿の場合は、「ペンネーム無し」となります。

※頂いたメールはすべて目を通しております。私への要望や感想、激励などももちろん大歓迎です!

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4:あなたのプロット、見せてください
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このコーナーは、みなさんから送っていただいたプロットに、感想やアドバイスをお伝えさせていただきます。

おもしろい小説というのは、プロットの時点ですでにおもしろそうな匂いをプンプン発しています。
逆にいうと、プロットが破綻していたり、ひねりがなかったり、一言でいって魅力がないものは、原稿を書いてもほぼ100%、おもしろくなりません。

だからこそ私は、初心者~中級者にはとくに、原稿を書き始める前にプロットをしっかり作りこんでおくことを徹底的におすすめしています。

――注意点――
■いただいたプロットをメルマガ上で公開しながら、感想やアドバイスをお伝えするので、公開されたくない人はご遠慮ください。
■プロットには、法則にのっとって1~15の番号を振ってください。
■プロットの長さは、最長で5000文字程度にしてください。
■お送りいただいたすべてのプロットを、誌上で取り上げることはできませんので、ご了承ください。
■私のアドバイス通りに修正したからといって、必ず文学賞を受賞できたりするわけではありません。

※誌上で紹介したプロットのアイデアを盗用するのは、絶対にやめましょう。みなさんは、自分だけの世界を書きたくて小説を書いているのだと思いますので、心配ないと思いますが。


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6:これからの小説家の話をしよう
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めまぐるしく変わる現代において、小説家として生きていくための方法論も変わりつつあります。
昔は、本のプロモーションはすべて出版社がやってくれていて、著者ができることはほとんどありませんでした。
けれど、インターネット、とくにSNSの発展により、著者にもプロモーションできることが増えてきています。
むしろ今後は、作品の力はもちろん、著者のプロモーションの力も含めて、出版社はその作品を出すか否かを考える時代になります。いや、すでにそうなりつつあるのです。
このコーナーでは、小説のプロモーションについての考察や、今から読者のみなさんがやっておいたほうがいいことなどを書いていきます。

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7:編集後記
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会社をやめたのが2019年末。
半年間の試行錯誤期間を経て、ようやく動き出しました。
4、5月が新型コロナの影響でなかなか動けなかったので、なおさら新しいことにチャレンジできる喜びをかみしめています。

ユーチューブなどの動画が全盛の時代に、あえて文字だけのメールマガジンを選んだ理由というのもあるのですが、それはまたそのうち書かせていただきます。
税込みで月880円という値段にそぐわない、圧倒的情報量で、みなさんの役に立つことをお送りしていきますので、どうぞよろしくお願いします。


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いかがでしたか?

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