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こんにちは。
このサイトの管理人の「てて160」です。

このサイトでは、「おもしろい小説の法則」を用いて、読者の7割から「おもしろかった!」と言われるような小説の書き方を解説しています。

「おもしろい小説に法則なんてあるの?」
「どうしてそんなことが言えるの?」
と思った方は、この記事を読む前に、こちらの記事を読んでいただければと思います。

 

おもしろい小説を書くのに欠かせない15の場面とは?
おもしろい小説には、15の場面が必ずある今回は、「プロット作り」についてです。少し長めですが、ここをしっかり押さえることができるかが、おもしろい小説を書ける...
▼▼おもしろい小説の法則①

さて。


改めて、「おもしろい小説の法則」を記します。
とても大切なので、しっかりと頭に染み込ませてくださいね。


【おもしろい小説の法則】

① 主人公は3要素を背負っている
② 3種類のキャラクターが出てくる
③ ストーリーに15の場面が欠かさず入っている


早速法則①から解説していきます。

 

【法則① 主人公は3要素を背負っている】

主人公が背負っている3要素とは、「欠点」「目的」「気づき」、この3つです。

順番に説明していきます。

~~欠点~~


欠点とは、主人公の欠けている部分や、抱えている問題です。

「家が貧乏で、お金がない生活に苦しんでいる」
「難病で余命が1年しかなくて、死ぬのが怖い」
「大学受験を控えているけれど、偏差値が低い」
「コミュ障だけど、クラスメイトの女子が好き」
「3日後、隕石が落ちてきて、人類が滅びる」

このように何でもアリなのですが、主人公にとにかく欠点を背負わせてください。

そもそも、小説とは何でしょうか?

キャラクターが出てきて、どこかに行けば小説?
なんらかの事件が起これば小説?
起承転結があれば小説?


違います。


小説とは、「主人公の変化・成長を描くもの」なのです。

物語の最初と最後を比べて、主人公が何も変化・成長していなければ、それは小説ではありません。
それは、単なる出来事の羅列です。おもしろエピソード集です。

この点は多くの人が誤解しやすいので、注意してください。

主人公の変化・成長を描くのが小説となると、主人公が完全無欠で悪いところが何もないと、変化・成長を描くことができませんね。

けれど、欠点があれば、小説内でその欠点を克服させることで、変化・成長を描くことができるのです。

つまり、あらかじめ主人公に欠点を背負わせておくだけで、小説の基本である「主人公の変化・成長」を描くことができるというわけです。


ここで質問です。

「あなたの小説の主人公は、どんな欠点をもっていますか? どんな問題を抱えていますか?」

この問いに対する答えを考えることが、あなたが小説を書こうとしたときに、最初にするべきことなのです。

 

~~目的~~

2つめは「目的」です。

主人公に「欠点」があるだけでは、まだ足りません。
おもしろい小説の主人公は、絶対に、その欠点を克服するための「目的」をもって行動をしています。

「とにかくお金を稼いで稼いで稼ぎまくる」
「死ぬまでに、やりたいことをすべてやる」
「東大に合格する」
「コミュ障を克服して、大好きな女子に告白する」
「地球に落ちてくる隕石落下を防ぎ、人類を救う」

繰り返しますが、「小説とは、主人公の変化・成長を描くもの」です。
そして、変化・成長には、行動が欠かせません。


つまり、主人公に「目的」をもたせることによって、主人公は行動し始め、変化・成長をしていくというわけです。


たとえば、難病で余命1年しかないキャラクターを主人公にしたとしましょう。
その主人公が何の目的も持っていなければ、ただ何もない1年が過ぎるだけです。
そんな小説、おもしろくないし、誰も読んでくれません。

でも、その主人公が、「死ぬまでにやりたいことをすべてやる」という目的をもったらどうでしょうか?

行動をし始め、なんらかの出来事も起こり、主人公の感情にも変化が生まれるはずです。


ここで質問です。

「主人公の欠点は、何をすれば克服できますか?」

ちなみに、この「目的」は、物語のラストまでに達成できなかったり、途中で変わったり、むしろ主人公を不幸にしてしまっても問題ありません。

 

~~気づき~~


ここまで、「欠点」と「目的」を設定しました。
これだけでは、まだおもしろい小説にはなりません。
まだ足りない要素があるのです。

それが「気づき」です。

これは、主人公の「内面」の変化ともいえます。


たとえば、「難病で余命1年を告げられた主人公が、死の恐怖を克服するために、やりたかったことを全部やって死ぬ小説」は、おもしろいでしょうか?

やりたかったことによっては、それなりに読めるかもしれませんが、おもしろさも、読後の満足感も、そこそこのものでしょう。


それよりも、

「難病で余命1年を告げられた主人公が、死ぬまでにやりたかったことを全部叶える。でも、やりたかったことをどんなに叶えても、なぜか心が満たされない。そこで主人公は、自分が本当に求めていたものは、●●●だったと気づく」

こうでなければ、読者を楽しませる小説にはならないということです。

大切なので、ここでも繰り返します。
「小説とは、主人公の変化・成長を描くもの」

この「変化・成長」には、実は2種類があります。
「外面」と「内面」です。
「死ぬまでにやりたかったことを叶える」は外面ですよね。

それだけを描いた小説は、内面の変化・成長が描かれていないため、おもしろい小説とはいえません。

そして、内面の変化・成長を描くために必要なのが、「気づき」というわけなのです。


ここで質問です。

「物語の途中で、本当に求めていたのはこれだったと主人公が気づくのは、どのようなものでしょうか?」

実は、読者が読みたいのは、外面の変化ではなく、内面の変化・成長なのです。

▼▼おもしろい小説の法則②


次の法則はこちらです。

【法則② 3種類のキャラクターが出てくる】

3種類とは、「敵」「仲間」「助け人」です。

順に説明していきますね。

■■ 敵:主人公の目的達成を邪魔するキャラクター ■■


先ほど説明したように、小説の中で主人公は、「目的」を達成しようと行動します。


ちょっと考えてみてください。

目的を簡単に達成する物語と、なかなか達成できない物語のどちらがおもしろくなるでしょうか?

もちろん、後者ですよね。簡単に目的が達成できる小説なんて、読んでいておもしろいはずありません。


では、どうすれば目的達成の難易度を上げることができるでしょうか。

一つは、なかなか達成できない難しい目的を設定すること
そしてもう一つが、強大な「敵」を作って、目的達成を阻止させることなのです。


では質問です。
「敵の中心キャラクターは誰ですか? どうして敵は主人公を邪魔するのでしょうか?」

■■ 仲間:目的達成のために行動をともにするキャラクター ■■


あなたがおもしろいと思う小説を、いくつか思い浮かべてみてください。
きっとその小説のほとんどに、主人公の「仲間」といえる存在がいるはずです。

目的が大きなものであればあるほど、たった一人でそれを達成するのは難しいものです。
きにぶつかり、ときに手をとりあいながら、一緒に行動するキャラクターを作りましょう。

ここで質問。

「主人公のそばにいて、目的達成のために共に行動するキャラクターは誰ですか? どうして主人公の仲間になってくれるのでしょうか?」

 

■■ 助け人:仲間とは別に、主人公が変化するのを助けるキャラクター ■■


主人公はストーリーが進むにつれて、変化・成長していきます。

その際、変化するのに必要なアイテムや知恵、アドバイスをくれるキャラクター、つまり「助け人」の存在があります。

主人公は、アドバイスもヒントもなく、たった一人で変化・成長するわけではなく、そういった存在から手助けを受けて、何かに気づくわけです。


では質問です。

「主人公が目的達成のための一歩を踏み出したり、大切なことに気づいたりするときに、アイテムやアドバイスなどの手助けをしてくれるキャラクターは誰ですか? どうして主人公を助けてくれるのでしょうか?」
(実は、主人公は助け人を無意識的に助けていたり、何かをあげたりしています)

 

 

▼▼おもしろい小説の法則③

さて。

主人公に3要素を設定し、3種類のキャラクターも設定したら、いよいよ本格的にプロット作りです。

プロットとは、家を建築するときの設計図、旅行をするときの地図、映画を撮るときの脚本のようなもの。

設計図なしで家を建てる大工がいないように、地図を持たずに旅行に出る人がいないように、脚本なしで映画を撮影する監督がいないように、プロットなしで小説を書こうとする小説家はいません。


といいたいのですが、プロットなしで小説を書き始める人は、実は結構います。

残念ながら、そのうち9割の人は、途中で筆が止まったり、矛盾だらけのストーリーだったりして、ラストまでおもしろい小説を書けていないので、私はオススメしません。


【法則③ ストーリーに15の場面が欠かさず入っている】

ラストまでおもしろい小説にするために必要なのは、以下の15の場面です。

古今東西、おもしろいと言われている小説のほぼすべてが、この15の場面を取り入れています。

逆にいえば、この15の場面をしっかりと押さえれば、ラストまでおもしろい小説があなたにも書けるということです。

いいえ、小説だけに限りません。マンガも、映画も、アニメも、いわゆるストーリー性のあるものであれば、すべてに当てはまります。


なぜそう言えるのでしょうか。

これは、出版業界はもちろん、エンタメ業界で物語を創っている人たちの間では共通認識なのですが、実は、大勢の人の心を打つ物語には、王道ともいえるパターンがあるのです

たとえば、だれもが知っている世界的大ヒット映画『スターウォーズ』の監督・ジョージルーカスも、そのパターンを脚本に適用したと公言しています。

あなたの知っている映画、マンガ、アニメ、小説のほとんどに、このパターンが用いられています。

文化も時代も言語も問わない、世界共通のパターンといっても決して過言ではありません。


私が主張しているメソッドというのも、決して私のオリジナルではなくて、そういった先人の知恵を踏まえつつ、それに加えて、小説を書き始めた人が押さえておくべき点も盛り込んで、分かりやすい言葉でまとめたものなのです。

■15の場面を押さえる■


1――最初の光景

主人公の「欠点」が読者に伝わるような光景を見せてください。


2――「気づき」のヒント

主人公以外のキャラクターが、主人公に「気づき」のヒントを伝えます。けれど、主人公はそのことの大切さに気付かなかったり、場合によっては反論したりします。主人公は物語の最初では、変化・成長を拒むからです。


3――変化の前の世界(1と2も含む複数場面)

家族から職場の人間まで、物語の世界に関わる主人公の日常世界をすべて見せてください。また、この場面で、敵・仲間のどちらか、または両方を登場させましょう。


4――「目的」への行動をうながす合図

合図は主人公にとっては「悪い知らせ」です。目的のために一度、行動をし始めたら、もう今までの日常世界には戻れません。

5――行動へのためらい、準備(4を含む複数場面)

主人公に行動をためらわせたり、抵抗をさせましょう。または、行動への準備をさせてください。ためらう理由もしっかりと描くといいでしょう。


6――「目的」達成へ向かう第一歩

いろいろ起こるが、最終的に主人公は「自分の意志」で決断し、目的達成のための行動を始めます。日常世界とは違う新しいことを始めたり、新しい環境に飛び込んだりさせてください。


7――助け人と主人公

この場面で「助け人」が登場し、主人公とやり取りをします。


8――上り坂か下り坂(6、7を含む複数場面)

主人公を上下に揺さぶりながら、最終的には主人公が楽しむか、苦しむかのどちらかに向かわせましょう。一般的な恋愛小説では、付き合っている二人がいろんなところにデートに行ったりして、楽しい日々を過ごす場面になります。


9――絶好調か絶不調の中間点

物語の中間地点です。目的達成に向けて行動した主人が、「偽り」の絶好調か絶不調になっています(8が上り坂なら絶好調)。主人公が本当はほしかったものである「気づき」の要素を、ここで少し見せましょう。

10――「欠点」が原因となり、どんどん追い込まれていく主人公(複数場面)

9はあくまで「偽り」であり、ここでは8と逆の方向に向かっていきます。上り坂か下り坂のどちらにしても、欠点によってどのように主人公が苦しんでいるかを見せてください。


11――絶体絶命のどん底

人間はどん底に落ちないと変われません。この場面で主人公を徹底的に追い詰めて、全部を失わせてください。直接でも間接でも、「死」を感じさせるといいでしょう。


12――気づきの前の自問自答(複数の場面)

どん底に落ちて追いこまれた主人公は、自分自身を見つめなおし、自問自答します。そして、ゆっくりと分析しながら、最終的な結論へと近づいていってください。


13――「気づき」のとき

ついに、主人公が悟る瞬間です。自分が本当は何が欲しかったのか、自分自身を変える方法や、問題の解決方法を見つけます。そして、主人公に自発的に行動させ始めてください。


14――クライマックス(13を含む複数の場面)

気づきを経て、主人公の心の思うままに行動させてください。次の1~5の順で入れるといいでしょう。
1:チームメンバーや道具を集める。
2:作戦を実行していく。その際、メンバーが脱落していくことも。
3:一見、順調にいっているが、最後の最後でやっぱり簡単にはいかない。
4:追い詰められた主人公は、気づきや、克服した欠点、主人公の変化・成長を武器にして、再び立ち上がる。
5:新しい作戦を実行し、成功をおさめる。


15――最後の光景

主人公が変化・成長していることがわかる光景を描いてください。1と対照的になっているといいでしょう。

▼▼まとめ

ここまで「おもしろい小説の法則」について解説しました。
もう一度書いておきます。

【おもしろい小説の法則】
① 主人公は3要素を背負っている
② 3種類のキャラクターが出てくる
③ ストーリーに15の場面が欠かさず入っている

 

ただし、この法則を知ったところで、使いこなせるまでには繰り返しの練習が必要です。

まずは、自分がおもしろいと思う小説を読みこみ、それを解体してみてください。
きっと15の場面のすべてがあるはずです。

それを何度も何度も繰り返すことで、自作に法則を使えるようになり、おもしろい小説が書けるようになるのです。

いま、
「法則の効果はわかるけど、それを使いこなせるようになるのは大変そうだな……」
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