「小説リタイア癖」ってご存じですか?
少し前にこのようなツイートをしたら、
多くの人に拡散していただきました。
「小説リタイア癖」ってご存じですか? 小説を途中まで書いては完結させず、また次の作品を書き始め、それを何度も繰り返すこと。本人は「もっとおもしろいアイデアが浮かんじゃったから」というけど、これがクセになるとなかなか治らないので、気を付けてください。
「小説リタイア癖」ってご存じですか? 小説を途中まで書いては完結させず、また次の作品を書き始め、それを何度も繰り返すこと。本人は「もっとおもしろいアイデアが浮かんじゃったから」というけど、これがクセになるとなかなか治らないので、気を付けてください。
— てて160/「小説予備校」の講師 (@produced_by_ti) December 10, 2021
みなさん、
「小説リタイア癖」で悩んでいるみたいですね。
ということで、今回は、
「小説リタイア癖」にかかっている人、
かかりそうな人に向けて、
癖を治す方法を3つ、
お伝えいたします。
もちろん、
まだ「小説リタイア癖」にかかっていない人も、
予防策として読んでみてくださいね。
▼▼▼▼▼
小説リタイア癖を治す1つめの方法は、
「長編小説ではなく、短編を書く」です。
42.195キロを走るフルマラソンを
リタイアする人は多くいます。
一方、
400メートル走をリタイアする人は
ほぼいません。
それと同じことで、
長編でリタイアしてしまうなら、
短編を書けばいいのです。
きわめて当たり前のことですが、
ゴールまで遠いから
途中でリタイアしてしまうのです。
だから、
ゴールまでの距離が短い短編小説なら、
リタイアせずに最後まで
完成させられるというわけです。
想像してみてほしいのですが、
マラソンだって、
練習なしでいきなりフルマラソンを
走ったりしませんよね。
少しずつ距離を増やして、
ようやくフルマラソンのスタートラインに
立てるんです。
小説も同様に、
まずは短いものから始めれば、
リタイアしないですみます。
▼▼▼▼▼
小説リタイア癖を治す2つめの方法は、
「原稿を書く前に、プロットを作る」です。
途中でリタイアしてしまう人に理由を聞くと、
「何を書いていいのかは分かっているんだけど、
書く時間がない」
とはいいません。
リタイアする人はみな、
これから何を書いていいのかが分からなくなっていて、
小説の終わらせ方も分からない、
つまり、ゴールが見えていないから、
リタイアしてしまうんです。
マラソンだって、
ゴールまであと何キロ走ればいいのか、
どの道を走ればいいのかわからないのに、
ひたすら走り続けることなんて
できなくないですか?
ゴールがどこにあるのかが分かっているから、
それを目指して足を止めることなく走れるんです。
プロットさえ作っていれば、
今、どのあたりを書いていて、
これから進む道、
ゴールまでの距離がなんとなくわかります。
だから、
最後まで書けるというわけです。
▼▼▼▼▼
小説リタイア癖を治す3つめの方法は、
「強制終了」です。
「いざ長編を書き始めて、
ある程度書けたけど、
ここから何を書いていいのか
全然分からなくなっちゃった。
筆が止まって1週間……どうしよう……」
となって、もう打つ手はなし、
リタイア目前となってしまったら、
とにかく小説を書き終えてください。
その際は、
「ということで、
これからいろんなことが起こったけれど、
●●(主人公)は幸せに暮らした。終」
というような一文を
ラストに付ければいいでしょう。
(ふざけるなよ! こっちは真剣なんだよ!)
と思ったかもしれませんが、
今の時点ではこれでいいんです。
現段階では完成さえられなくても、
これから経験を積み、
スキルが身につけば、ある日突然、
「あ、あの小説はこうすれば良いじゃないか?」
と、ふと思いつくものです。
これから先、
何日も何日も同じところで立ち止まって、
ウンウンうなっていても、
おそらく良いアイデアは出てこず、
むしろどんどん底なし沼にハマってしまいます。
なので、
そんな状態に折り合いを付けて前に進むためにも、
ひとまずこれで完成とするのも一つの手なんです。
もちろん、毎回毎回これでは成長がないので、
次の作品はプロットを作って、
短編を書くことをオススメします。
ということで、今回の記事をまとめると・・・
●小説リタイア癖というのがある
●これに一度かかると厄介だから気を付ける
●もしもかかってしまったら、
「①長編ではなく短編を書く」
「②プロットを先に作る」
「③強制的に終わらせる」
▼▼▼▼▼
こういう記事って、
読んで「なるほど~」と思うだけだと、
あまり意味がないんです。
でも、
「私は~~~と思った」みたいに一言書いて、
自分の意見を入れておくだけで、
その内容が活きてくるんです。
なので、
もしも今回の記事がおもしろかったという方がいましたら、
すぐ下にあるツイッターマークから、
この記事の感想や意見を入れつつ、
つぶやいていただけると、
私もうれしいし、
小説リタイア癖にならずにすみますよ!
よろしくお願いします!