今回は、
「文章を書き終えたら、絶対に推敲しよう」
というお話です。
推敲なしの文章では、
伝わるものも伝わらなくなってしまいます。
それでは、時間と想いを賭けて書いた文章がかわいそう。
これまで推敲してこなかった人も、
なんとなく読み返しているだけという人も、
今回の記事を参考にしつつ、
推敲に時間を割いてみてくださいね。
先日、
『「文章術のベストセラー100冊』のポイントを1冊にまとめてみた。』
という本を読みました。
この本のテーマは、
文章のプロたちから、
うまい文章を書けるようになる秘訣や、
書き方のコツを学ぼうというもの。
本のタイトルから、
おおよその内容は予測できちゃいますね。
必ずしも小説にすべてを転用できるわけではないのですが、
それでも小説を書く上で大切なことが
たくさん書かれていました。
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私は
「書き終えた原稿は、まだ完成ではありません。
何度も推敲が必要です」
と常々お伝えしていますが、
同じことが本書の「4位 文章は必ず推敲する」で
解説されていました。
せっかくなので、
その内容について少し取り上げますね。
1位やほかの順位に興味ある人は、
買って読んでみてください。
べつに著者の知り合いでもなんでもないのですが、
参考になることがたくさん書かれていますので。
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この本の著者が調べた書き方本の100冊中27冊に、
推敲の必要性が書かれていたそうです。
やっぱり推敲は大切なんですね。
ちなみに推敲とは、
「より良い文章になるように練り直すこと」
と本書には定義されています。
推敲の目的は主に4つあります。
1:誤字脱字をなくす
2:文字を付け加えたり、削ったりして読みやすくする
3:情報に間違いがないかを確認する
4:よりわかりやすい表現に差し替える
小説の推敲の目的も同様で、
特に1が大きいでしょう。
みなさんも経験あると思いますが、
小説を読みながら
その小説の世界観にひたっていても、
たった1文字の誤字があっただけで、
一気に現実世界に戻されてしまうんですよね。
読者のためにも、
それは絶対に避けなければなりません。
誤字脱字をなくすためにも、
推敲は必須なのです。
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また本書には、推敲時の4つのポイント、
つまりどのように推敲していくのかに関しても、
解説がされています。
1:時間を置く
2:プリントアウトする
3:声に出して読む
4:他人の目を入れる
それぞれを少し詳しく解説しますね。
1の「時間を置く」は、
書き方本によって多少の差があるそうですが、
置く期間は、おおよそ一晩から一週間でした。
可能であれば一晩ではなく、
少し長めに時間を置くのが理想的でしょう。
2の「プリントアウトする」のメリットは、
紙で読むことによって全体を一望して読めることや、
意識が書き手から読み手に代わり、
客観的な視点で原稿を改めて読み直せる点が
あげられています。
3の「声に出して読む」を行うと、
読み飛ばすことができませんよね。
そのため、
誤字脱字、リズム、句読点、意味の重複など、
たくさんのことがチェックできます。
ちなみにあの池上彰氏は、
本にする原稿一冊をまるまる音読することもあるそうです。
10万文字の小説を音読するのは時間がかかりますが、
かけただけ得るものも多くあるので、
ぜひ試してみてください。
4の「他人の目を入れる」に関しては、
著者である自分が
何度読んでも気づけなかったことに気づけます。
1の時間を置くことによって
客観的な視点が手に入りますが、
やはりそれにも限界はありますので、
他人に読んでもらうというのは
非常に効果的だといえるでしょう。
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ということで、今回は
『「文章術のベストセラー100冊』のポイントを1冊にまとめてみた。』
という書き方本から、
文章を推敲することの大切さを解説しました。
なぜなのかはわかりませんが、
「小説は伝わりづらくてもかまわない」
と考えている人が一定数います。
けれど私は大前提として、
文章は伝わらなければならないと考えています。
とくに、まだ小説を書き慣れていないならなおさら、
読者に伝わることを優先させるべきです。
「小説なんだから、多少は伝わらなくてもいいんだ」
などと言い訳にしてはダメ。
そしてこの本には、
「伝わる文章」にするために大切なことが
数多く取り上げられています。
小説家のタマゴが参考にできる点も多くあるので、
参考にしてみてくださいね。
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