書きたいことを二の次にして、小説を書いていませんか?

プロ作家を目指すあなたへ

●質問●

【「書きたいこと、好きなことを書いて」と言われて、むりやり自分の書きたいことをひねりだしちゃったりしていませんか?】

 

こうしてみなさんに質問なんてしちゃっていますが、ぼく自身、この傾向がけっこう強く、以前はとくに「うまいこと言わないとなあ」と思いながら、自分の本心とは少し離れたことをひねり出して、自分の意見にしていました。

 

「ぼかぁ、つまらない平凡な人間なんでね」なんて思って、自分の本心とかけ離れていても、「こういう答えを相手は求めているんじゃないか」と想像して答えてしまっていたんです。

 

こういう人、ぼくだけじゃないはず。

 

小説に関しても、周囲や読者ばかりを気にしてしまっていると最終的には、自分の書きたいものは二の次となり、今流行っているものばかりを書いてしまうでしょう。

 

「それで読んでもらえるならいいんじゃないの?」
と思った人もいるかもしれません。

 

本当にたくさんの人に読んでもらえて、読まれ続けるんだったら良いかもしれませんが、そうなっているでしょうか?

 

それに、流行っているものを書いて読まれると、また次の流行りものを書いて、また次も……となってしまいますが、それをずっと続けられるでしょうか?

 

少し話がずれてしまいましたが、自分の書きたいことを無理やりひねり出したりしなくたって、好きなことを突き詰めていけば、ちゃんと個性的であなたにしか書けないおもしろい小説を書けるようになります。

 

だから、無理やり作ったものではない、あなたの好きなことを書いてみてください。

 

 

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なぜこんなにぼくが「自分の書きたいこと、好きなことを書いて」といっているのか。

 

無理やりほじくりだしたものは、たいていの場合、「個性的で、ちょっととんがったものにしてやろう」というような意図が働きます。

 

その結果、たいていの場合は人のまねになってしまう。

 

実は、とんがろうと思えば思うほど、とんがれずに誰かがやっているものになってしまうのです。

 

それは、「〇〇さんみたいに書きたい」という想いがあるからだろうけれど、同じように「〇〇さんみたいに書きたい」という人は案外多くて、結局、どれも似たような平凡なものになってしまいがち。

 

お笑い界では昔、ダウンタウンみたいになりたい人が圧倒的に多くて、みなダウンタウンのまねばかりをしていた時代があったそうです。

 

今売れている芸人も、一時期はかなりダウンタウンのまねをしていたらしいけれど、それだとダメだと気づいたから売れて、今も残っているんです。

 

気づけなかった人は、もう芸人をやめているでしょう。無理やりひねり出した個性がどうなるのか、よくわかる例だと思います。

 

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(ブログではここまで)

今回の記事は、小説予備校メルマガ3月14日号から一部を抜粋しました。

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