今回は、「とにかくプロットを先に完成させましょう」ということについてお話しさせていただきます。
とくに、これから小説を書きたい、書こうとしている、という小説初心者の人は、ぜひ参考にしてみてください。
さて。
小説を書いてみようと思い立って、いざ小説を書き始めた人の多くは、途中で挫折してしまって、最後まで書き切れません。
最後の「終わり」まで書けなくて、諦めてしまう人が、かなり多くいるわけです。
小説初心者さんで結構よく聞くのが、なんとなく頭に浮かんだ場面を、まず書き始めてみる、という人です。
たとえば、男女の別れの場面だったり、感動的な告白シーンだったり、ミステリーの冒頭場面だったり、戦闘シーンだったり、こういったところから書き始めるんですね。
で、そこを書き終わったら、それからどうやってほかの場面につなげていいのか、悩んでしまって、それで筆が止まってしまう。
こういうことが結構多いんです。
または、「こんな魅力的なキャラを出したいな」と思って、主人公を作って少し書いてみたはいいけれど、その主人公に何をさせたらいいのか、とかを悩んでしまって、やっぱり筆が止まってしまう人もいます。
でも、こういった悩みというのは、「最初にプロットを作る」こと、つまり小説を書き始める前にストーリーを完成させることによって、すべて解決するんです。
ちなみに、プロットというのは、簡単にいうと小説のストーリーだけを抜き出したもののことで、小説の設計図だと思ってください。
たとえば、家を建てるときに、建築図なしで家は建てられませんよね。
映画を撮るときも同じで、台本なしで映画を撮影することはできないはずです。みんな戸惑って動けないし、セットも作れないですよね。
プロットなしの小説というのは、これと同じ状態なんです。
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じゃあ、プロットをさきに完成させると、どんないいことがあるか。
たとえば……
・ストーリーの全体像が見える
・伏線がはりやすい
・ストーリーで足りていない部分がわかる
・おもしろいかどうかの判断がつきやすい
・途中で挫折せず、最後まで書き終えられる
・小説を書き始めたら、描写を書くのに注力できる
こんな感じで、いいことがたくさんあるわけです。
それでも、先にプロットを作りたがらない人もいます。
そういう人に理由を聞くと、まず出てくるのが、売れっ子作家がプロットを作っていないから、というもの。
たしかに、プロットなしで小説を書く人もいます。でも、それはごく一部の天才だけですし、彼らだって苦労してようやくその境地にたどり着いたわけです。
素人や初心者が天才の真似は、しないほうが賢明です。
それに実際のところ、ほとんどのプロ作家は、小説を書く前にプロットを作っています。
そのプロットを出版社の編集者に見せて、それで「おもしろそうですね! じゃあ書いてください」というゴーサインが出てから、小説を書き始めています。
私も、何冊も本を出している作家さんに対して、やっぱり「まずプロットを見せてください」と言っていましたし、そのプロットを編集長に見せて、OKが出てから書き始めてもらっていました。
結局、一部の天才を除いてほとんどの人が、プロットを作っているということを忘れないでください。
とお伝えしても、やっぱり「でも、先にストーリーが決まっちゃうと、書いていて楽しくない気がする……。原稿を書きながら想像力を使って、小説を書きたい」という人が一定数はいます。
別に私の創作論が絶対ではないですし、それはそれでいいと思います。
これは絶対に誤解してほしくないので言いますが、私のいうことを100%信じる必要は全然ありません。
私もそれは全く望んでいません。
参考になるなと思ったら、参考にしてみてくださいね、という程度です。
でも、それでもやっぱり「先にストーリーを完成させたほうが、挫折しないで、最後まで書き上げることができますよ」とは言っておきます。
それに、いきなり小説を書きだして、何カ月かかけて5万文字くらい書いてから、「いまいちおもしろくない」とか、「あ~、この小説の終わり方が、全然わからない」という状態になってしまうことがきっとあります。
そうなってしまっても、もう打つ手がないので、数か月という時間と、5万文字の原稿が無駄になってしまいます。
本当にこういう悲惨な事態が結構あるので、だから「最初にプロットを」といっているんです。
それに、最後までとりあえず書けたけど、ストーリーが全然おもしろくなくて、だれも読んでくれない、という場合だってあります。
最後まで書けたという点ではまったくの無駄とはいえませんが、できたらそんな事態は避けたいですよね。
だったら、最初にプロットを作るのがベストです。
ということで、今回は「原稿を書きだす前にプロットを作りましょう」というテーマでお話しさせていただきました。
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