小説のストーリー作りは、【風が吹けば桶屋が儲かる】を見習おう

小説の書き方入門

今回は、「小説のストーリー作りは、【風が吹けば桶屋が儲かる】を見習おう」ということについてです。

みなさんは、「風が吹けば桶屋が儲かる」ということわざを知っていますか?

簡単に説明すると、

 

風が吹く→砂ぼこりが舞う→砂ぼこりが人の目に入る→目が見えなくなる人が増える→目の見えない人は三味線を仕事にする→三味線の需要が増す→三味線には猫の皮が必要なため、猫の需要が増す→町から猫の数が減る→猫はネズミを捕るため、猫が減るとネズミが増える→ネズミは桶をかじるから、かじられる桶が増える→桶の需要が増す→桶屋がもうかる

 

というもの。

大切なのは、一つ一つにすべて因果関係があるということ。AだからB。BだからC。CだからD……という具合になっていますね。

「風が吹く」と「桶屋が儲かる」の2つは、直接はつながっていません。ですが、間にいくつものつながりが挟まることで、「風が吹く」と「桶屋が儲かる」につながりが生まれるのです。

ここで確認しておきたいことが2つあります。

1つは、間にあるのが一つでも抜けてしまうと、成り立たなくなってしまうこと。

もう1つは、間に一つでもムダなものが入ってきても、やはり成り立たなくなってしまうこと。

「風が吹けば桶屋が儲かる」の間のつながりを、これ以上減らしても、これ以上増やしても、話がつながらなくなってしまうのです。

 

 

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これは、小説のストーリー作りにも非常に役立つ考え方です。ほとんど同じといってもいいでしょう。

文学賞に送られてきた小説を読んでいると、「無駄な場面が多い小説」に頻繁に出会います。

おそらくみなさんも、小説を書いていると、どんどん場面を入れたくなることのほうが多いのではないでしょうか。

その理由としては、「ストーリーの先の展開が決まっていないけど、とりあえず書いてみれば、何かアイデアが出てくるだろ」といったことが大きいと思います。

 

でも、そんなふうになかなかうまくいきません。アイデアは簡単に降ってこないんです。

とりあえず書いた場面に、さらに場面をつなげて、またその場面に新しい場面をつなげて……となってしまい、文字数は増えるけれど、実はストーリーとしては全然進んでいないのです。

「先の展開が思いつかないけど、ひとまず主人公の友人を出して、会話をさせよう」とか考え出したら、その兆候があるといえるでしょう。

文字数を増やすことが目的だったら、それでも問題ありませんが、文字数が多ければ多いほどおもしろくなる、なんてことはありません。

目的は、あくまで「おもしろい小説を書く」のはず。だったら、文字数にこだわる必要はないですよね。多すぎるとむしろ、読まれなくなってしまいます。

 

たとえば、全100巻のマンガと、全20巻のマンガでは、どちらが読もうという気になるでしょうか?
友人にオススメされたとしても、全100巻だと、なかなか手が伸びないのではないでしょうか。

 

でも全20巻くらいなら、比較的手を出しやすいはず。ちなみに、大ヒットマンガ『鬼滅の刃』は全23巻です。ヒットした理由の一つに、「全23巻で完結している」という点があげられていました。

 

もちろん、長いほうが重厚なストーリーを作れますし、そういうのが好きな人が多いのも知っています。

でも、これから小説家になって本を出したいと考えているなら、現時点で何十万文字という小説を書くことはオススメしません。

それは、売れっ子作家になってから叶えるのがベストです。

 

 

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少し話がずれてしまいました。

きっと、「必要最低限の場面でストーリーを作りたいけど、それができなくて困っているんだよ。どうすればいいんだよ?」とお考えの方もいると思います。

そんな方は、プロットを先に作ってみてください。

いきなり原稿を書き始めるから、とりあえず頭に浮かんだ場面を次から次に書いて、その結果、文字数は増えても、無意味な場面ばかりでストーリーが全然先に進まないんです。

最初にストーリーを考えてプロットを作れば、必要最低限の場面でおもしろいストーリー展開を作ることが可能です。

ほとんどストーリー展開が決まっていない状態で、ストーリーを考えるのと同時に原稿を書くのと、最初にストーリー展開を徹底的に考えて作りこんでから原稿を書くのとでは、どちらのほうがおもしろい小説が完成しそうでしょうか?

もちろん、最初にプロットを作って、ストーリーを作りこんでも、いざ原稿を書き始めたら、そのストーリーとは違う方向に筆が進んでいくこともあるでしょう。むしろ、そのほうが多いかもしれません。

そうなったら、一旦原稿を書くのをストップして、そこから先のストーリーを作りこむのです。ストーリーが決まったら、また原稿を書くのを再開すればいいんです。

そうすることで、やっぱり無駄な場面が続いてしまうことを阻止できますし、なにより、時間も労力も無駄になりません。

ストーリーを考えながら原稿を書くことの最大のデメリットが、時間と労力をかけて書いた原稿が無駄になりやすい、というもの。

私たち編集者は、著者がどんなに時間を費やして書いても、その小説にとって無意味でおもしろくなかったり、削ったほうが明らかにおもしろくなるなら、容赦なく削ります。

「著者の苦労」と「読者の喜び」を天秤にかけたら、当たり前ですが読者を優先するのです。これは全編集者が同意するはず。

楽しく書きたいならプロットなんて作らず、どんどん頭に浮かんだ場面を書くのがいいでしょう。

でも、そのやり方では近い将来、行き詰まる日が来ます。意外と近い将来です。

そうならないためにも、もちろん行き詰まったときでもいいですが、先にストーリーを作ることをオススメします。

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今回の記事のまとめ

・ストーリー作りは「風が吹けば桶屋が儲かる」を見習おう
・「ひとまず主人公の友人を出そう」は危険な兆候
・小説家志望者は、長すぎる小説は書かないほうがいい
・必要最低限の場面にしたいなら、プロットを先に作ろう
・編集者は、著者の苦労なんて気にしないで削る

 

 

 

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