今回は、小説を読んで、小説を書く力を身につけようとするなら、こうしたほうがいいですよ、という話です。
結論を先に書きます。
書く力を、小説から学ぼうと思うなら、無料の小説ではなく、有料の小説、つまりお金を払って小説を買ったほうが、絶対に書く力は身につきます。
詳しく説明する前に、1つ質問です。
友だちからタダでもらったイチゴと、自分で買った一粒1000円のイチゴ。あなたは、どちらのほうをよく味わって食べるでしょうか?
おそらくほとんどの人が、自分で買った1粒1000円のイチゴのはずです。
タダでもらったイチゴは、パッと口に入れて、あまり味わわないで飲みこみますが、1000円のイチゴだったら、しっかり咀嚼して十分に味わって、なんなら一口ではなく、2、3口に分けて食べるくらいのことはするはずです。
こうする理由は簡単です。
私たちには、自分でお金を出した以上は、それ以上の価値を吸収しないともったいないっていう感覚があるからなんです。
これは小説だって同じです。
無料で読む小説よりも、お金を出して買った小説のほうが、しっかり味わおう、吸収しようと思って、なんならメモを取るくらいの勢いで読みこむはずです。
そうやって、しっかりと読み込んだ小説から、何も学べないはずはありません。学べることはたくさんありますし、もちろん、吸収力も全然違います。
誤解のないように書きますが、これは、小説投稿サイトにある無料の小説は学ぶところがなくて、出版社が出している小説は学ぶところが多い、ということではありません。
もちろん、出版社が出している小説のほうが、ある程度のクオリティは保証されているといってもいいと思いますが、いまお話ししているのは、そういうレベルの話ではなくて、あくまで、学ぼうとする姿勢の問題です。
お金を払うことによって、前のめりの姿勢になって、覚悟が出てくる、ということです。
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無料でたくさんの小説が読めるようになったことで、「小説にお金を払う必要なんてない」と考える人も増えてきました。
私は出版社の人間なので、そういう人に対してちょっと思うところはあるにはあるんですが、それは今回は置いておきます。
で、無料で小説が読めてしまう時代だからこそ、お金を払って小説を買って、それを教材にして勉強することによって、ほかの小説を書いている人、ライバルといってもいいと思いますが、そのライバルと一気に差をつけることができるわけです。
なんといっても、学ぼうとする姿勢と覚悟が違いますから。
はじめの質問でいえば、イチゴの専門家になろうとしたときに、ライバルたちは無料のイチゴを食べて、みなさんは1000円のイチゴを食べているようなものです。
どっちのほうが、イチゴについて学べるか、専門家になれるか、といえば、答えは明白だと思います。
ということで、今回は、小説から学ぼうと思ったら、お金を払って小説を買いましょう、ということについてでした。
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知識には「知らない」「知っている」「使っている」の3段階があります。
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