今回の記事は、「私の小説は、みんなに読んでほしい」と考えるのはやめたほうがいいかもしれない、ということについてです。
まず、最初にお伝えしたいことは、
「小説を読む人は、想像している以上にずっとマイノリティ」
ということです。
「え? 私のまわりにはたくさんいるのに」と思ったかもしれません。
とくに、ツイッターをやっている人は、小説を読む人、書く人ばかりをフォローしているので、なおさら「みんな小説をたくさん読んでいる」と感じているはずです。
でも、ちょっと数字で考えてみましょう。
100万部売れた大ベストセラー小説(正確には、100万部印刷した)というのが、毎年1冊くらいは出てきますよね。
日本人の人口は約1億2万人です。となると、大ベストセラーといわれる100万部売れた小説だって、日本人の100人に1人、つまり「人口の1%」しか読んでいないという計算になります。
まして、「まあ、そこそこ売れたよね」といわれる1万部売れた小説なんて、日本人の1万人に1人です。人口の0.01%しか読んでいない計算です。
ちなみに、テレビの視聴率は、1%が100万人といわれています。
ようするに、出版業界では年に1冊あるかないかという大ベストセラーだって、テレビでいえば視聴率1%しかないということ。
そんな番組は、すぐに打ち切りでしょう。まして、視聴率0.01%の番組なんて、聞いたことがありません。
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さて。
私がなにがいいたいのかというと、今あげたように、小説を読む人は極めて珍しくて、マイノリティなのだ、ということ。
そのことを強く意識して、小説を書いてみてください。
テーマ、書き方、文体、など、これまでとは確実に違うことが書けるようになります。
最後に質問です。
日本人の0・01%。つまり1万人に1人しか楽しめない小説って、どんなことが書いてあると思いますか?
また、もしその小説の作者があなたなら、何を考えながらその小説を書いたと思いますか?
ちょっと考えてみてくださいね。
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