【発信しない小説家に未来はない】
最初に結論を書きます。
これからの小説家に、SNSやブログなどでの「発信」は必須です。
今日からどんどん発信していきましょう。
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昔の作家は、SNSで発信しないでも、なんの問題もありませんでした。
というより、そもそもネットがなかったので、発信したいことがあっても、発信できなかったのです。
今では信じられないかもしれませんが、SNSが登場するまでの小説家は、自分の本の発売日になっても、「今日が発売日です! 買ってね!」なんて言えなかったんですね。
けれども、昔はそれでよかったんです。
なぜならば、本屋に本が並んでいれば、バンバン売れていましたから。
40代の私はそんな時代を体験できませんでしたが、50歳以上の出版関係者に聞くと、本が売れに売れた時代があったそうですよ。もちろん、たいしたプロモーションもせずに。
でも……。みなさんご承知のとおり、今は違いますね。
プロモーションなしで売れる本なんてありません。
出版されて本屋に本が並んだとしても、発売されていることが知られない本は、そのままひっそりと出版社に戻ってきて、断裁され、すぐに絶版となってしまいます。
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昔は簡単に本が売れていた理由はいくつもありますが、大きな理由として「ほかにあまりエンターテイメントがなかったから」というのがあるでしょう。
つい20年くらい前は、youtubeもラインもツイッターもスマホゲームもネットフリックスも、とにかくなんにもなかったのです。
今、スマホやネットのない時代を想像することは難しいですよね。
そんなこともあって、昔は本を読む人が多かった。読書がもっともっと多くの人に楽しまれていたんです。
このたった20年くらいで、スマホが生まれ、たくさんのエンターテイメントと、無料で楽しめるものが生まれました。
その結果、お金を出して本を買って読む人がどんどん減り、本が売れなくなったのです。
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「本が売れないなら、もっと出版社が本のプロモーションをすればいいんじゃないの」
と思った人もいるでしょう。
たしかにそのとおりですし、出版する以上は宣伝する責任だってあると思います。
でも……、本が売れなくなったことで、出版社にはお金がなくなりました。
結果、プロモーションにかけるお金が激減してしまったのです。
それゆえ、宣伝しない本は売れず、売れなければプロモーションにお金をかけられない、というマイナスの連鎖が続いています。
かなしいかな、これが出版業界の現実。
けれど、嘆いていても始まりません。
ここからが本題!
繰り返しますが、どんどん発信しましょう。
発信するメリットはいくつもありますが、特に大きなメリットは、発信したら、フォロアーが増えるということ。
フォロアーが増えると、実は「本が出しやすくなる」のです。
どういうことか簡単に書きますね。
ほとんどの出版社では、企画会議が行われています。
編集者が企画を立て、それを営業部などが、出版するかどうかを企画会議で判断します。
その際、営業部の判断基準は、「売れるかどうか」です。
身も蓋もありませんが、ほぼこれ。
そして、著者にフォロアーが多いと、出版社の企画会議を通しやすい!
仲のいい編集者に聞いた話だと、小説ではありませんが、SNSでフォロアー3万人以上が出版の条件になっているとか。
おそらく近い将来、小説も同じようになるでしょう。
なぜならば、フォロアーが多ければ多いほどファンが多いということで、出版社が宣伝しなくても、著者のSNSによる宣伝でファンたちが買ってくれる可能性が高いから。
繰り返しますが、この現況がいいとはまったく思っていません。でも、残念ながら、小説家を目指す以上は、この現実を見つめないとならないのです。
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では、何を発信すればいいのか。
「今日はラーメンを食べました」
なんて発信しても意味がありません。
フォロアーも喜びませんし、増えません。
私がオススメしたいのは、今書いている作品について。
「いま、作品についてこんなことを考えている」
「ここで悩んでいる」
「ここをこうしたのは、こういう意図があったから」
そんなことを中心に、作品作りの裏側を書くのです。
多くの人が、「発信するのはいいけど、何を書いていいのかわからない」といいますが、これならあなたが原稿を書き続ける限り、発信することができるでしょう!
実は、作品制作の裏側を知りたい人は多いのです。
とくに、小説執筆の裏側なんて、ほとんどの人は知らないでしょう。
あまり作家は裏側を語りたがりませんから。
だからこそ、あなたが裏側を書くことは、差別化にもつながるわけです。
それに、裏側を知ったことによって、その人はきっとファンになってくれます。
そして、その作品が出版されることになったとき、その人にとっても他人事ではなくなり、間違いなく応援してくれます。
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2年くらい前になりますが、アイドルグループ欅坂46のドキュメンタリー映画を観ました。
https://2020-keyakizaka.jp/
とくに彼女たちのファンというわけではなく、メンバーも2人しか知らなかったのですが、興味あって観に行きました。
映画の内容はというと、とにかくライブやメンバー脱退などの裏側が赤裸々に描かれていて、私はむちゃくちゃ感動してしまいました。
今後、応援していこうと思っちゃったわけです。
(欅坂46は改名して、現在は櫻坂46となっていますが、もちろんその動向に注目しています)
私のようなにわかファンを簡単に作れるくらい、裏側の秘話には力があるのです。
そして、大事なのは発信し「続ける」こと。
最初はとにかく根性です。
おそらくみなさんもSNSをやっている人が多いと思いますが、フォロアーはいきなり増えません。
私自身も、何度もくじけそうになっています。
ですが、発信をやめてしまったら、そこでおしまいです。
とにかく根性で続けています。続けてさえいれば、かならずいいことが待っていると信じて。
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こういう記事って、読んで「なるほど~」と思うだけだと、あまり意味がありません。
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