(今回の記事を音声で聴きたいかたは、こちらをどうぞ)
「小説を書こうとしている人が、この本読んでおけば間違いない!っていう本、ないかな~」
と思っているあなたへ。
今回は、「小説家のタマゴが今すぐ読むべき10冊」を紹介します。
文章について学んだことのない人から、なんとなく小説を書いている人まで、あらゆる小説家のタマゴが読んで参考になるであろう本。
これらを読むことで、少なくとも「あいつの小説、つまらないな~」と言われることはなくなるはず。
読んですぐに効果が出る本から、じわじわと効いてくる遅効性のある本まで、幅広く紹介していきます。
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『日本語の作文技術』
著者:本多勝一
句読点の打ち方だったり、単語の順序についてなど、読みやすくてわかりやすい日本語を書くための技術について書かれています。
ちなみに以前、こちらのブログで書いたことを、私はこの本から学びました。
「どこに読点をいれる?【美しい水車小屋の女の子】」
私が最初に入社した出版社の上司から、「まずはこの2冊を学べ」と渡されたのが、この本と常用漢字の練習帳でした。
この本を読んだ編集者、新聞記者は結構多いみたいです。
凝った文体とか、技巧をこらした表現とかにあこがれるのもわかりますが、それらを使う前にまずはこの本を読んで、日本語の基礎を徹底的に学ぶことから始めるのをオススメします!
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『めんどくさがりなきみのための文章教室』
著者:はやみねかおる
著者のはやみね氏は人気児童書作家ということもあり、平易な文章でつづられています。
帯に「小説を読むだけで、文章がうまくなる本」とあるように、「ぼく」と「マ・ダナイ」という猫による会話仕立てでストーリーが展開。
その点も非常に分かりやすくなっています。
たとえば、『「文章の個性」は、「基本を守る」とにじみ出る』や、『まずたくさん書いて、いいところだけを残す』といった小見出しを見て、興味がわいてきた人は読んでみてください。
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『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた』
著者:藤吉豊、小川真理子
こちらは、タイトルそのままの内容です。
文章のルールがよくまとまっていて、手軽に知ることができるでしょう。
使い方としては、この本を一読して、すでに知っていて使えていることはサラッと読み飛ばし、知らないことが書かれていたら熟読し、すぐに使ってみるのがいいでしょう。
「知っている」と「使っている」は別もので、知ったところで使わなければ意味がありません。
とにかく練習練習、また練習です。
知らないテクニックはすぐに使ってみてください。
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『スクリプトドクターの脚本教室・初級篇』
著者:三宅隆太
ハリウッドではポピュラーですが、日本ではあまりなじみのない「スクリプトドクター」の著者による一冊。
おもに映画のストーリー作りに関することが書かれていますが、もちろん小説のストーリーにも通ずる内容です。
具体的な書き方というより、創作のために必要な思考法について書かれていて、これを読むことで殻を破れる人も多いんじゃないかな。
初級編を読み終えたら、中級編も読んでみてください。
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『SAVE THE CATの法則 本当に売れる脚本術』
著者:ブレイク・スナイダー
こちらも小説ではなく映画の脚本の書き方本ですが、もちろん小説を書く際も参考になります。
私はよく「ストーリーには型がある」、「主人公の3つの要素が必要」などといっていますが、この本から影響を受けている部分が多々あります。
「ストーリーの型」についてもっと学んでみたい人はとくに、読んで絶対に後悔のない一冊でしょう。
長くなってしまったので、後編の5冊は後日にまた改めて!
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「1週間で小説家のタマゴが急成長するレッスン」を作りました。
・やる気はあるけど、どこから手をつけていいか分からない
・おもしろい小説が書けているのか、不安だ
・独学で書いているけど、やっぱりイチから小説の書き方が知りたい
・自分の小説に対して、編集者からのアドバイスがほしい
この中に1つでも当てはまる人は、参考になるはず!
もちろん無料です!
1日目――長編小説を書きたくても、まずは短編小説から書き始めよう!
2日目――上達への最短距離は、プロットを先に書くこと
3日目――ストーリーには型があることを知っている?
4日目――主人公の3つの要素①「欠点」
5日目――主人公の3つの要素②「目的」
6日目――主人公の3つの要素③「気づき」
7日目――実際に作って、送って、読んでもらおう
よろしければぜひ!