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今回は、「もしもあなたが6歳だとしたら、どんなことを小説に書くと思いますか?」という質問に回答することで、あなたが本当の本当に書きたいことが浮かんでくる、という内容です。
早速解説をはじめていきます。
これを読んでいるみなさんの年齢はバラバラですが、どの人にも例外なく言えることがあります。
それは、常識だったり、思い込みだったり、周囲の目だったりにとらわれてしまっているということです。もちろん、このように書いている私だって例外じゃありません。
多かれ少なかれ誰もが、そういった常識などの影響を受けてしまっているのです。
たとえば小説のプロットを考えたり、実際に原稿を書いていたりするときも、
「こんなことを書いても、自分だけしか分からないし楽しめないし、みんな読みたくなんてないんじゃないかな」
と思って、その部分を変えたり、削ったりしています。
けれど逆に読者の視点に立って考えてみてください。
そんな風に常識とか周囲の目を気にしておそるおそる書いたものなんて、読者として読みたいと思いますか?
そうではなく、著者が熱を込めて好きなことを書いたもののほうが、読みたいと思うのではないでしょうか?
少なくとも私はそうですし、そういったハンパない熱量に引き寄せられるのが私たちなんです。
冒頭にした「もしもあなたが6歳だとしたら、どんなことを小説に書くと思いますか?」という質問は、そういった常識とか周囲の目をいったん消し去ることができます。
なぜかというと、6歳くらいの子どもというのは、好き勝手に生きているもの。自分の夢を誰かに否定されることもないし、周囲に遠慮して好きなものを好きだというのをやめたりはしません。
それに、変なことを好きだといっても、子どもだからという理由でたいていのことは許されますよね。
「花屋になりたい」くらいじゃすまないで、「犬になりたい」「ウルトラマンになりたい」とかいいますが、それでも周りも留めたりしませんし、もちろん子ども自身も「犬になりたいんだけど、みんなにとめられそうだからやめとこう」なんて考えません。
だから6歳の自分で考えてみてほしいのです。
つづいてこの質問を考える際のポイントを3つ、説明します。
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ポイント1つめは、「6歳の自分になりきる」というものです。
思い出せるようだったら思い出してみて、思い出せなくても、周囲にいる6歳児や、最近みたそれくらいの子どものことをイメージしてから考えてください。
つづいてポイントの2つめは、「絶対に今の価値観で考えない」というもの。
「いくら6歳の自分だったら書きそうなことでも、こんなことはだれも読まないよな」なんて考えは、「今」の価値観です。「今」の常識です。
「今」のあなたが出てきてしまうと、いろんな言い訳を作ってしまい、結局書きたいことは書けません。
気を付けてくださいね。
最後のポイント3つめは、「5分でいいから、考えるだけの時間を確保する。その間はテレビは消して、スマホもしまう」というものです。
「思考する時間」は、それに頭を使うことに専念してください。たった5分くらい、スマホを見なくたって大したことは起こりません。
以上の3つを心掛けて、「もしもあなたが6歳だとしたら、どんなことを小説に書くと思いますか?」という質問に答えてみてください。
「本当の本当にあなたが書きたいこと」。これがきっと見つかるはずです。
こういうことは、「後でやろう」と思ったら、ほぼ100%、やりません。
今、この場で考えてみていただければと思います。
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