習ってはいけない先生とは?
今回は、「学べる先生と学べない先生の見極め方」についてです。
とくに新人クリエイターのかたにとっては、学べない先生から学ぼうとしてしまうと、時間とエネルギーの大幅ロスとなってしまうので、どんな人から習えばいいか、参考にしていただければうれしいです。
習ってはいけない先生をどうやって見極めればいいか、結論を先に書きます。
「なぜ自分はおもしろい小説が書けるのか」
「どうして上手なイラストが描けるのか」
「どうやって歌をうまくなったのか」
こういう質問にハッキリと答えられるかどうか、です。
くわしく説明していきますね。
おもしろいストーリーには型がある
たとえば小説家の場合。
そこそこおもしろい小説を、たいした勉強もしないで、最初から書けてしまう人が、一定数いる。
実は、「おもしろいストーリー」には型があって、おもしろい映画もマンガも小説も、ほとんどの作品がこの型を用いて作られているんです。
その点については、以前、こんな記事を書きました。
で、最初からおもしろい小説を書ける人は、この型を無意識で身につけていて、それを使ってストーリーを作っているということ。
また、それほど勉強していないのに、妙に語彙が豊富で、独特の言い回しを使った表現ができる人もやっぱり一定数いる。
彼らは小さいころから本をたくさん読んでいたり、日記を書いていたりして、それが糧になっています。
こういう人は、どうして自分がおもしろい小説が書けるのか、あまり分かっていない。
同じように、なぜか最初から素敵なイラストを描けたり、歌がうまかったり、センスのある動画を撮れたりする人がいます。
彼らはみな、どうして自分ができるのか、案外分かっていないんです。
これは、ぼくたち日本人が日本語を意識しないで使いこなせているのに似ているといえます。
え? どういうこと?
と思ったかもしれませんね。
以前はできなかった人から学ぼう
気づけば日本語を当たり前のように使いこなせているみなさんは、外国人に日本語を教えれられますか?
たとえば日本語を勉強中のアメリカ人から、
「どうして『行くです』ではなく、『行きます』なんですか? 『食べるです』ではなく、『食べます』なんですか?」
と尋ねられても、なぜなのかはきちんと答えられませんよね。
つまり、使いこなせるのと、それを教えられるのとは、まったく違うということ。
この点をカン違いしてしまっている人が、案外多い。
「じゃあ、どんな人から学べばいいの?」
それはズバリ、もともとはその分野ができなかったり劣等生だったけれど、何かを学んだことでレベルアップしたという経験がある人。
そういう人ならかなりの確率で、どういう勉強をすればいいか、最初に何を身につければいいか、スキルの上手な磨き方などについて、自分の経験をもとに素晴らしいアドバイスをくれるでしょう。
ちなみに、ぼくがもしイラストをこれから学ぼうとするなら、先生にしたいのは室井康雄さんです。
こんなユーチューブやツイッターで発信をしています。
ということで最後に、新人クリエイターに気を付けてほしい点をまとめますね。
小説だろうと、イラストだろうと、マンガだろうと、音楽だろうと、動画だろうと、「気づけばできていた」という人を先生にして、その人から学ぼうとしても、あなたが身につけたいと思うことは学べません。
参考にしていただければと!
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さて。
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